在庫管理術

工具管理・治具管理

工具管理・治具管理

この記事では、工具・治具管理の基本や工具管理の目的、課題やデジタル技術を採用した工具管理システムについて解説します。

目次

工具管理・治具管理がうまくいかない

「工具や治具(じぐ)の管理が徹底できない」という悩みは、製造業や建設業、工具・治具を使用する業種共通です。持ち出されたまま返却されない工具の紛失が問題であることは言うまでもなく、現場での工具や治具の置き忘れは重大な事故を招く恐れがあります。

治具とは

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工具の種類と管理

ひと口に工具といってもいろいろな種類があります。メンテナンス内容が異なるため、担当者は素材や用途を考慮し、管理を行う必要があります。

  • 作業工具:手で使う工具。ドライバー、ペンチ、スパナ等
  • 切削工具:工作機械と一緒に切削加工に用いる工具。ドリル、フライス、エンドミル等
  • 成型用工具:素材を変形させる工具。プレス金型、ダイカスト金型等
  • 治工具:加工・組立・検査工程で、工具の位置ぎめや固定をサポートする工具

工具の種類

工具管理・治具管理の目的

工具・治具管理には、以下のような目的があります。

  • 数量管理
  • 持ち出し・返却管理
  • 校正管理

工具管理の目的

数量管理は、あらかじめ適正な工具・治具の数を決めておき、その数を維持します。定位置管理が基本で、持ち出し・返却管理は工具・治具を、誰が・いつからいつまで持ち出し、どこで使用するのか把握するために実施します。

また工具・治具は使用にともなって、磨耗し品質が変化していきます。特に計測や測定に使用する工具は定期的に「校正」というメンテナンス・修理作業が発生し、校正のスケジュール管理も必要になります。

工具管理・治具管理の基本

工具や治具管理は基本的に下記のような手法で管理されています。

  • 保管する数・保管場所を決める
  • 管理台帳で管理する
  • 定期的に点検する
  • 管理ルールを定め周知する

→工具管理の基本について詳しくは備品管理の記事をチェック!

工具・治具管理の課題とデジタル管理への移行

管理台帳をベースとした工具・治具のアナログ管理には、次のような課題がありました。

  • 現場、製造ラインで突発的に工具の貸し借りが発生し、台帳に反映されない
  • 台帳への記入が煩雑で、徹底されない
  • 台帳への記入がないと、追跡調査ができない
  • 台帳を確認する必要があり、状況確認に時間がかかる

そうした課題を踏まえて誕生したのが情報だけでなく現物も管理が可能なデジタル技術を採用した工具管理システムです。
デジタル技術を採用した工具管理システム

RFID対応

工具にRFIDタグを取付けて、リーダーで読み込み管理します。二次元コードと異なり、非接触で管理できるのが特徴で、電波の届く範囲であれば工具の位置管理も可能です。使用する電波は金属に反射されやすい性質があり、金属対応タグはコストが高くなります。

バーコード・QRコード対応

バーコードQRコードを印刷したシールを貼り付け、リーダーで読み込み管理します。RFIDのように遠距離から一括読み込みができないため、点数が多いと読み込みの手間がかかります。RFIDやキャビネット型に比べるとコスパに優れています。

キャビネット型

専用のキャビネットに工具を保管し、管理するシステムです。セキュリティ対策として有効で、持ち出し、返却、在庫管理を自動化できますが、キャビネットの置き場所を確保する必要があります。

スマートマットクラウド

重量型IoTを使い、工具の返却管理・在庫管理を行います。二次元コードやRFIDのようにデータを手動で読み込む必要がなく、リアルタイムの状況を管理画面でリモート管理できるので、無人管理に最適です。定位置管理の習慣づけに役立つのと、RFIDやキャビネット型と比較した時のコスパが良いのが特徴です。

デジタル工具管理システム

工具・治具情報をデジタル化・アプリで共有

工具管理システムには、紙の台帳にかわってスマートフォンやタブレットのアプリを活用して、工具管理情報を閲覧・入力できるものがあります。

  • テキストでは判別しにくい工具や治具の画像を登録できる
  • 遠隔から状況確認や申請ができる
  • データの蓄積ができ、検索性に優れている

アプリ活用は、こうしたメリットを生かし、工具・治具管理の効率化・見える化の実現に役立っています。

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