在庫管理術
【部品・液体・粉物】数えにくい在庫を正確に管理する方法【廃棄物・危険物】
数えにくい在庫も正確に管理したい
在庫管理システム「スマートマットクラウド」を販売する当社は、これまでさまざまな業種のお客様から資材や製品の在庫管理についての課題をお伺いしてきました。
今回は在庫管理が難しい品目にスポットをあて、数えにくい在庫を正確に管理する方法をお伝えします。
実際にさまざまな在庫管理の現場に足を運び、在庫管理を担当されているお客様にフィードバックをいただきながら、解決してきた在庫管理の課題を紹介します。
スマートマットクラウドの重さによる在庫管理のしくみ
スマートマットは重さで在庫を検知すると仕組み。
重さを定期的に計測し、あらかじめ設定しておいた値を下回ったら、メールでアラートできます。
ユニークかつ画期的なシステムで、幅広い場面で活躍しています。
case1:部品(ねじ・くぎ・ボルト・ナット)
製造業やインフラ業界で欠かすことのできないねじやくぎ、ボルトやナットなど細かい部品は、担当者を悩ます在庫の筆頭です。
お客様からよせられた部品管理の課題は以下のようなものでした。
- 数が多い
- 種類が多い
- 管理上の人的ミスが多い
- バーコードが貼れない
- 確認のために箱やケースを開け閉めするのが手間
- 棚卸に時間がかかる
スマートマットクラウドでは、箱やストッカーに入れたまま種類ごとにマットの上に載せるだけで管理ができます。
管理画面では残量の個数表示、パーセント表示が可能。
小さな部品を1つずつ数えるストレスのかかる残数確認や、目分量でのあいまいな確認が原因の発注遅れや欠品がなくなります。
発注リードタイムが長くなりがちな特殊部品や保守パーツの管理では特に好評をいただいています。
部品管理効率化(東京ガスネットワーク株式会社)
夏は暑く冬は寒くなる倉庫にガス工事で必要な部品を保管しています。導入後は事務所から遠隔で在庫が確認できるようになり、また写真左のように部品を数えやすいよう並べる作業も必要なくなりました。
case2:液体
原材料、油、染料、洗浄液、洗剤、調味料など液体の在庫も、管理が難しい在庫としてお客様からの相談が多い在庫です。
お客様からご相談をうけた液体管理の課題は以下のようなものでした。
- 容器によっては、中身の確認がしにくい・できない
- 目視での残量確認は正確性に欠ける
- 使用量が多い在庫が多く、こまめな残数確認や発注が必要
- 蒸発や揮発が原因で、理論在庫と実在庫が乖離しやすい
スマートマットクラウドは、缶やボトル、タンクごとに液体在庫をマットの上に載せるだけで管理ができます。
管理画面ではパーセント表示でも残量がわかるのが便利。
在庫の確認のためにふたの開け閉めが不要で、こぼしたり揮発させたりするリスクもなくなります。
残りが少なくなると自動でお知らせするので、洗剤など変動の大きい在庫の管理に役立ちます。
また自動発注機能を使って、在庫管理にかかる時間と手間をさらに削減することが可能です。
研究室の薬品管理効率化(栗田工業株式会社/クリタ分析センター株式会社)
研究員が共通して使う薬品はそれぞれ箱に入って中身が見えず、ダンボールを開けて残量を確認するという手間がかかっていました。スマートマットクラウド導入後は、その労力がゼロになりました。
case3:粉物
小麦粉、砂糖、セメント、洗剤、薬剤など粉末形状の在庫管理にも気をつけるポイントがあります。お客様からヒアリングした粉末在庫管理の課題は以下のようなものでした。
- 目視で正確な残量がわかりにくい
- 重量があり、確認のため在庫を動かす作業が大変
- 湿気に弱く、容器の開閉で中身が変質しやすい
- 使用する時は「g・kg」、発注する時は「箱、袋」と単位が異なる
スマートマットクラウドは、袋ごと粉末の在庫を管理できます。
在庫の置いてある倉庫までいって実際に残量を数える作業、購買部門に報告する作業がまるごと不要になります。
在庫の様子は管理画面から確認ができ、リモート管理が実現。
管理体制に合わせて、残量のパーセント表示・重量表示を選ぶことができます。
複数枚のマットで重たい在庫を管理するマルチマット機能※があり、パレットと併用する使い方での実績があります。
冷蔵倉庫での使用※が可能なので、食品在庫管理の現場でも好評をいただいています。
粉物管理の効率化(株式会社アヤベ洋菓子)
お菓子の材料となる粉物は目視で数量を把握しにくく管理に工数がかかっていました。スマートマットクラウド導入で重量をパーセント換算し、管理画面から簡単に確認ができるようになりました。
case4:廃棄物・ゴミ
管理が必要な在庫はこれから使用するものだけとは限りません。一定量まで溜まったら回収が必要なゴミや、業者に出す量によって処理費用が変わってくる廃棄物も在庫の管理が必要です。
- 各フロアに分散しているごみ置き場を巡回するのが大変
- リサイクル品や溶解処理するものが溜まっているか見に行くのが手間
- 廃棄ロス削減の取り組みのため、実際にどれぐらい廃棄しているかを把握したい
スマートマットクラウドは、減少モードだけでなく増加モードも選べるのが特徴です。
あからじめ決めておいた量まで在庫が多くなったタイミングで通知をする増加モードは、ゴミや廃棄物の管理に最適です。
廃液の管理(三洋化成工業株式会社)
廃液を貯めるタンクは廃液の汚れのため中身が見えにくくなっています。そのため以前はタンクをあふれさせてしまうことがありました。現在はバットの下にスマートマットを敷き、規定量に達し時に通知が飛ぶ設定にしています。
case5:危険物
原料や資材に、火災や中毒を引き起こすリスクがある危険物が含まれる場合があります。危険物の種類は灯油や石油、油性塗料、試薬など。コロナの流行で身近な存在となっている消毒用アルコールも消防法上は危険物に分類されています。
危険物は、一般在庫と比較すると厳重な管理が必要で、火災を発生させる危険性の高い物質については、消防署への届け出が必要になることがあります。危険物の保管数は種類別に明確な基準が定められており、危険物を使用する事業所から次のような課題が上がっています。
- 消防法で指定数量が定められているので、在庫量を正確に管理したい
- 在庫変動データを取得して、すみやかに異変を感知できる環境を整えたい
- 人による確認を最小限にして、事故のリスクを減らし従業員の安全を守りたい
スマートマットクラウドは、ケーブルレス・コンセント不要のため、専用の保管庫の中でも使用できます。天板に強化ガラスを使用していて、薬品・衝撃に強い仕様になっています。スマートマットで管理ができる在庫の種類はお気軽におたずねください。
担当者の精神的負担を軽減(株式会社南紀白浜エアポート)
航空施設に必要な物品を人の手を使わずに遠隔で管理できるようになりました。立ち入りを厳重管理されている場所に鍵を開けて入る職員の目に見えない負担も和らげ、雇用を持続させるという点においても効果があるように感じています。
管理の手間と時間を極限まで減らす在庫管理システム
現場のあらゆるモノをIoTで見える化し、発注を自動化するDXソリューション「スマートマットクラウド」を使えば、簡単に自動化が可能です。スマートマットの上に管理したいモノを載せるだけで設置が完了。
あとはマットが自動でモノの在庫を検知、クラウド上でデータを管理し、適切なタイミングで自動発注してくれます
⚫︎さまざまな自動発注に対応
お客様の発注先に合わせた文面でメール・FAXの送信が可能です
⚫︎在庫圧縮を促進
推移を把握できるグラフで適切な在庫量を判断し、在庫圧縮を促進します
⚫︎置く場所を選びません
スマートマットはサイズ展開が豊富。ケーブルレスで、冷蔵庫・冷凍庫利用も可能。
⚫︎API・CSVでのシステム連携実績も多数
自社システムや他社システムと連携を行い、より在庫管理効率UPを実現します。