在庫管理術
バーコード×在庫管理|バーコードを使った在庫管理のメリットとデメリットとは

バーコードを使う在庫管理とは【方法・やり方】
バーコードをバーコードスキャナと呼ばれる自動認識装置を使って読み取ると、商品情報が読み取れる仕組みになっていて、在庫管理の現場でもおおいに活用されています。
バーコードを使った在庫管理とは、この仕組みを利用したもの。在庫数を確認するために、ハンディターミナル などの読み取り機を使って、バーコードをスキャンし、その情報をパソコンに送信、在庫管理システムと連携させて使用するやり方です。
入出庫
バーコードシステムは、入出庫データの入力を効率化します。
バーコードに記録されているデータをハンディターミナルで読み取り、在庫情報をパソコンへ送信、在庫管理システムと連携し、最新のデータを反映させます。
棚卸
実地棚卸の際は、ハンディターミナルでバーコードを読み取り、数量を入力することで、在庫情報の記録を効率よく行うことができます。
バーコードとQRコードの違い
バーコードによく似た自動認識技術にQRコードがあります。
バーコードとQRコードの違いをまとめました。
*画像はイメージです
- バーコード:線で構成された一次元コード
- QRコード:縦横の2方向へのドットで構成された二次元コード
バーコードとQRコードの大きな違いは、情報量。標準のバーコードの約20倍の情報が保存できるため、賞味期限や製品ロットなどの商品情報までより詳細な在庫管理が可能になります。
在庫管理に使うバーコードの種類
バーコードの種類には主に以下のような5種類があります。
種類 | 特徴 |
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市販の商品のほとんどに使用されており、流通コードとしてJISにより規格化 |
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物流用商品コードとして使用され、ダンボールなどに印刷されていることが多い |
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主に工業製品に用いられており、日本国内では日本電子機械工業会 (EIAJ)がEIAJラベルとして標準化 |
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宅配便の伝票、DPE(写真の現像)、図書館の貸し出し管理、会員カード、血液の管理で使用 |
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CODE39に代わって、日本チェーンストア協会、冷凍・チルド食品業界、医療業界など流通や産業の分野で広く導入され始めている |
バーコードを使う在庫管理のメリット
バーコードを使った在庫管理にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
バーコードの導入は、目視で数え手動でエクセルに入力する方法と比べると、人的ミスがおこりにくくなり、業務効率化に繋がります。また在庫データが迅速に反映されるので、正確な在庫引当が可能になり、機会損失もおきにくくなります。
入出庫や棚卸業務効率化を図ることが可能なため、小売業や製造業、アパレル・ファッション、飲食店や医療、美容院などさまざまな企業や業種で活用されています。
バーコードを使う在庫管理のデメリット
一方で在庫管理にバーコードシステムを使うと、デメリットも発生します。
導入コストがかかる
バーコードを読み取るためのハンディターミナルは端末の種類にもよりますが、1台200,000円前後と高額なため、導入にコストがかかります。また導入時には、従業員への教育コストも発生します。
読み取りの手間がかかる
バーコード管理では、在庫置き場にいって1件ずつ読み取る手間が発生します。
管理する在庫にバーコードが貼られていない場合は、バーコード管理ソフトでバーコードを作成し、印刷して貼りつける作業も必要になります。
読み取りミスの可能性がある
ラベルの汚れやバーコードリーダーの操作ミスによって、正確にバーコードの読み取りができないことがあります。
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在庫管理システムとの連携に課題がある
これまで使用していた在庫管理システムがバーコードに対応していない場合は、新たな在庫管理システムの導入が必要になります。新たな在庫管理システムを使いこなすための労力もかかります。
次の章では以上のようなバーコードのデメリットを解消するIoTについてわかりやすく解説していきます。
バーコードより簡単!スマートマットクラウド
在庫管理のためにバーコードシステムの導入を検討したいけれど、「コストやバーコードの取り付けの手間を考えると現実的ではない」とお悩みの企業が多いのではないでしょうか。
バーコードシステムよりもコストを抑えて導入でき、しかも業務負担がかからない在庫管理システムがIoTを使ったシステム「スマートマットクラウド」です。
現場のあらゆるモノをIoTで見える化し、発注を自動化するDXソリューション「スマートマットクラウド」を使えば、簡単に自動化が可能です。スマートマットの上に管理したいモノを載せるだけで設置が完了。
あとはマットが自動でモノの在庫を検知、クラウド上でデータを管理し、適切なタイミングで自動発注してくれます。
さまざまな自動発注に対応
お客様の発注先に合わせた文面でメール・FAXの送信が可能です
在庫圧縮を促進
推移を把握できるグラフで適切な在庫量を判断し、在庫圧縮を促進します
置く場所を選びません
スマートマットはA3サイズ〜A6サイズまでの4サイズ展開。ケーブルレスで、冷蔵庫・冷凍庫利用も可能。
API・CSVでのシステム連携実績も多数
自社システムや他社システムと連携を行い、より在庫管理効率UPを実現します。
スマートマットクラウドアプリで簡単バーコード管理
スマートマットクラウドのアプリ「SMC Handy App」を使えば、スマートマットに在庫を載せる・取るときにスマートフォンのカメラでバーコードを読みこんで、在庫情報を現場でサッと登録。
商品バーコードに情報があれば、有効期限・ロット情報も簡単登録できるようになりました。
スマートマットクラウドの初期設定も「Handy App」があればクイックに完了。スマートマットのシリアルIDをカメラで読み込むだけで、簡単にマットと在庫の紐付け登録ができます。
【Handy Appの機能】
- 棚卸:在庫残量確認・マットと紐付けていない在庫の残量登録
- 出荷処理:担当者、出荷先、在庫の出荷数の登録
- 入荷処理:担当者、在庫の有効期限・ロット情報ごとの入荷数の登録
- スマートマットクラウド初期設定:在庫情報とスマートマットIDの紐づけ
バーコード・RFID・スマートマットクラウドの比較
導入済企業からのヒアリングに基づいて、バーコードやQRコードシステム・RFIDシステム・スマートマットクラウドの機能や業務負担や導入スピードについて比較表を作成しました。
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バーコード |
RFID |
スマートマットクラウド |
業務負担 |
毎回スキャン |
毎回スキャン |
マットの上に在庫を載せるだけ |
遠隔管理 |
現場でスキャン |
現場でスキャン |
自動で数量計測・リモートで確認OK |
コスト |
導入費用が比較的安価 |
導入費用・導入後の費用共に高額 |
導入費用が比較的安価 |
業務負担
バーコードでの物品管理は、その都度人によるスキャン作業が発生します。
また、バーコードが貼られていない製品には、バーコードを発行し貼り付けるという手間もかかります。
一方、スマートマットクラウドは、重量を自動計測するためスキャンする手間が発生しません。
遠隔管理
バーコードは倉庫などの在庫保管場所付近でタグを読み込む作業が必要です。
スマートマットクラウドは自動で在庫数を検知するので、倉庫まで行くことなく遠隔から残数を確認できます。
導入コスト・運用コスト
バーコード導入には、ハンディターミナル やシステム、ソフトウェアの購入費がかかります。
一方スマートマットクラウドは、ハンディターミナルもバーコードも使用しないので運用コストを抑えることができます。
バーコードシステムの費用負担が大きく運用にも手間がかかる、とお悩みの企業様、ぜひ一度お問い合わせください。詳しくみる
バーコード×スマートマットクラウド
トレサビリティ管理が必要な一部の製品はバーコードで管理、今いくつあるのか知りたい在庫はコストを抑えて手間をかけることなくスマートマットクラウドで管理、という具合に、在庫の特性に合わせてバーコードとスマートマットクラウドを使い分ける導入事例もあります。
例えばバーコードは製品だけでなく備品管理にも使えます。しかしバーコードの取り付けや運用コストを考えると、自動発注もできるスマートマットで備品管理するほうが便利で欠品のリスクを避けることができます。
在庫の性質によって管理方法を変え、在庫管理トータルのコストと手間を最適化しましょう。
スマートマットクラウドで業務改善!バーコード在庫管理の課題やミスを解決した事例