在庫管理術

手待ち時間【製造業の手待ちの原因と解消方法とは?】

手待ち時間
目次

手待ち時間とは【手待ちの意味】

前工程の作業の遅れや、原材料の不足などの理由で仕事がくるのを待っていることを「手待ち」といいます。
読み方は「てまち」で「手空き」と言い換えることもあります。

手待ち時間とは、実際に作業に従事するわけでなく、労働者がある程度好きに過ごせますが、指示が降り次第直ちに就労できるように待機しているのが特徴です。労働者が使用者の指揮命令下におかれているため、手待ち時間は労働時間に該当しています。

手待ち時間の定義

具体例を挙げると、警備員は手待ち時間に仮眠を取っていたとしても、対応が必要な場合にすぐに起きて現場に向かい対処する必要があります。

法律上は、労働者の手待ち時間の過ごし方に制限はありませんが、会社が手待ち時間のスマホやゲーム等を従業員に禁止することが認められています。

手待ち時間と休憩時間の違い

作業をしていないという点で手待ち時間と休憩時間は同じように見えます。
休憩時間は、労働者は労働から解放され使用者の指揮命令下を離れ自由に行動できます。

一方、手待ち時間は労働時間に該当するため、企業が労働者に対して、別の仕事を行うように指示することが認められています。依頼する仕事の内容は労働契約外の内容の場合、会社は作業内容について労働者の同意を得る必要があります。

手待ち時間と休憩時間の違い

手待ち時間の具体例

業務の内容上、どうしても手待ちが発生する業種・職種があります。具体例を挙げると

  1. タクシー運転手の客待ちの時間
  2. 運送業のトラックドライバーが積荷を待つ時間
  3. 医師のオンコール待機

が該当します。

どの業種であっても、何も生み出さないのに従業員の人件費が発生する手待ちは、少ないに越したことはありません。

今回は製造業にフォーカスをあて、製造の現場で手待ち時間が発生する原因と具体例、手待ち時間をなくす方法について解説します。

 

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製造業の手待ちの原因

製造業で発生する手待ちの原因を見てみましょう。

  • 材料・部品の欠品
  • 設備・機械の故障トラブル
  • 不良品発生による生産ラインのストップ
  • 工程間の連携ミス
  • 原材料・部品・仕掛品配送遅延
  • 失注



製造業には「7つのムダ」という考え方があり、製造の現場ではカイゼンによってムダをなくす試みが日々続けられています。
手待ちのムダは7つのムダの2番目に挙げられ、生産管理・工程管理在庫管理の甘さにより引き起こされると考えられています。

製造業の手待ち時間解消方法とは

欠品対策

製造に必要な原材料や部品の欠品対策は、日々在庫の棚卸をおこない、正確に発注を出すことが基本となります。

しかし在庫確認のための棚卸作業は、品目数も数量も膨大なため、製造現場の大きな負担となっています。棚卸を十分な頻度・精度で実施できていない場合は、棚卸の効率化が手待ち時間解消の重要ポイントとなります。

欠品対策

不良品対策

製造業では市場に不良品が流出しないように、発生したら直ちに生産ラインを停止します。生産ラインが停止すると、作業の遅れが発生し、後工程には手待ちのムダが出ます。

不良品の発生の大きな原因にヒューマンエラーがあります。どんなに管理を徹底しても、ヒューマンエラーをゼロにするのは不可能であるため、デジタル技術を活用し作業を自動化する取り組みが進んでいます。

不良品対策

工程間連携不足対策

生産工程内の状況は、工程外からは状況が把握しにくく、前工程は仕掛品がいくつできているのか、後工程は仕掛品がいくつ必要なのかといった情報を密に共有する必要があります。工程管理システムに生産数を入力することで、工程内の情報は共有できます。

一方でシステムへ入力する作業負担や、入力忘れや誤入力などの人的ミスが工程間連携の新たな課題となっています。

工程間連絡不足対策

配送遅延対策

工場では必要な原材料や部品を必要数倉庫からピッキングして、製造ライン近くに配送して準備しておきます。しかし、配送が間に合わない必要数の配送がされていないといった配送のトラブルで手待ちが発生するケースが散見します。

倉庫から原材料・部品・仕掛品を配送する担当者が遠隔より、工程付近の資材の残数をリアルタイムでチェックできる仕組みがあると、配送の問題が解消できます。

配送遅延対策

失注対策

失注は、製品の品質価格納期が競合他社と比較した時に劣っているのが主な原因です。欠品対策・不良品対策・配送遅延対策を実施し、QCD管理が進むことにより取引先から信頼され、競争に強い企業へと成長することができます。

手待ちをなくす重量センサという技術

欠品対策・不良品対策・配送遅延対策をサポートし、工程間の連携を高めるのに役立つのが重量センサという技術です。

重量センシング技術を用いて在庫を見える化製造業の手待ち時間を減らすことができます。

倉庫や工程間に重量センサを搭載したデバイスを設置しその上に在庫を載せてその重さから個数を計測し記録。在庫管理と棚卸の効率化を実現します。

人が目視で確認し、手動で入力するシステムとは異なり、計測データを自動でクラウド上に保存するためヒューマンエラーが発生しません

取得した在庫データは管理画面経由でどこからでも閲覧でき、コミュニュケーションコストをかけることなく「在庫の見える化」と「遠隔管理」を可能にします

 

全自動IoTを詳しくみる

手待ちのムダを解消する「スマートマットクラウド」とは

スマートマットクラウドのイメージ

IoTで在庫管理を自動化、工程カイゼン・DXを進める

スマートマットクラウドはリアルタイム実在庫の見える化で在庫管理、工程カイゼン・DXを進めるIoT SaaSプロダクトです。IoTで現場のモノの動きを捉え在庫管理を自動化、その上で工程内のモノの流れを分析し問題を見える化します。さらにリアルタイム実在庫データを武器に工程を跨ぐ流れの澱みを特定しDX、現場力の向上に寄与します。


在庫置き場に出向くことなくリアルタイムで管理画面から部品と仕掛品の在庫数を確認できます。在庫確認や補充タイミング把握のため、倉庫や工場内を走り回る必要はもうありません。
需要にあった供給を実現
スマートマットクラウドは生産工程の進捗状況も可視化
後工程からひとつ前の工程に、必要な部品を、必要なタイミングで、いくつ必要かを自動で伝えることで、製造業の生産プロセスに潜むさまざまな課題を解消します。

◆特徴

  • 遠隔で在庫を一元管理:倉庫や各拠点の在庫を管理画面で一元管理
  • 需要に見合った供給を実現:ひとつ前の工程に伝え、過不足なく生産できる
  • 生産効率を最大化:リアルタイムかつ自動で伝え、ムダがない

 

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