在庫管理術
棚卸の効率化【早く終わらせるには?デジタル化して時間短縮する方法やメリット・成功事例】

棚卸作業の課題とは?
棚卸とは、社内や倉庫にある業務で使用する在庫(棚卸資産)の数を数える作業です。
スーパーやコンビニ、製造業、病院や歯科医院、オフィスなどさまざまな業種の現場で行われており、期末や年度末に在庫(棚卸資産)の残高を確認するために、実際に現物を点検・数えることで、実地棚卸と呼ばれています。
そして、棚卸の作業に関しては以下のような課題が現場からあがっています。
- 帳簿在庫と実在庫の数が合わない=棚卸差異(在庫差異)が生じてしまう
- 棚卸差異(在庫差異)が生じないよう、日々、在庫確認をしなければならず、労力や負担が大きく、ツライ
- 数え間違い(カウントミス)が起きてしまう
- 棚卸に時間がかかるため、早く終わらせる方法が知りたい
このように棚卸は重要な作業にも関わらず、大きな課題を抱えているのが実情であり、「また、棚卸の次期が来る。面倒臭いな」「棚卸に時間がかかるから、また残業しないと」といった不満やストレスが蓄積しているのが実情です。
この記事では、棚卸を早く終わらせるために必要な在庫数を数える作業を効率化するやり方やカウント方法、IoTやDXを導入してデジタル化・自動化するメリットについてわかりやすく解説していきます。
人手不足、働き方改革、棚卸の負担をなくし、スタッフが快適に働き、本来の業務に集中できる環境作りを検討している方、必見!
棚卸の事前準備
実地棚卸を効率化し、スムーズに早く終わらせるには、事前準備が大切です。
具体的には以下のよう準備をしておくことがおすすめと言われています。
- 棚卸の責任者を決めておく
- 棚卸の日程やタイムスケジュールを決めておく
- 棚卸を行う範囲を決め、担当者を割り振り「実地棚卸計画書」を作成しておく
- 棚卸のやり方や記入方法などのルールをまとめた「実地棚卸マニュアル」を作成しておく
- 数えやすいように日頃から在庫保管場所の整理整頓を行っておく
棚卸のやり方・カウント方法【手書き・エクセル・アプリ・デジタル化】
では、実際に棚卸の現場ではどのようなやり方・カウント方法が行われているのか見ていきましょう。
- 手書き
目視など人の目と手でカウントし、手書きで紙の棚卸表やホワイトボードなどに記入する - エクセル
目視など人の目と手でカウントし、パソコンのエクセルに手で入力する - アプリ
iPhoneやAndroidのスマートフォンやiPadなどのタブレットを使用して、在庫管理や棚卸し、入出庫管理、資材管理などができるアプリを使用。
スマホやタブレットに搭載されているカメラを使って、商品を撮影・登録したり、QRコードやバーコードをスキャンして読み取ることで、在庫数を管理する - RFIDやハンディターミナル
RFIDタグやバーコードを取り付け、専用のリーダーやハンディターミナルで読み込み、読み込んだデータで在庫数を管理する
RFIDやバーコードのデメリット
人の目や手による在庫数の確認の負担や数え間違いなどのミスを減らし効率化をはかるために、アプリやRFIDやバーコードを導入したり(導入を検討)する企業も増えていますが、実際には、以下のようなデメリットがあります。
- タグやバーコードのない商品には、いちいち貼り付ける手間がかかる
- バーコードやタグを読み取る(スキャンする)手間がかかる
- 専用のリーダーやハンディターミナルを購入するコストがかかる
- 読み取り(スキャン)漏れやスキャンの重複という人的ミスは防ぎきれない
このような理由から、導入に二の足を踏んでいたり、上記のような課題を解決するための棚卸方法のデジタル化を模索しているという現場からの声が多数聞かれています。
棚卸をすぐに効率化するには在庫を数える作業のデジタル化が急務
そもそも棚卸は在庫の数を数えるという業務が最大のテーマです。
扱う在庫の種類は業種によってさまざまであり、中には小さな部品や液体といった人の目では数えにくいものやタグやバーコードを貼るのが困難なものもあります。
また、数を数える作業は一見、単純で簡単なように見えますが、実際は多くの時間と労力を伴うため、棚卸担当スタッフの負担は相当なものがあるという現場からの声が多数聞かれます。
棚卸は企業の経営にも大きく関わるため、ミスがあってはならないという精神面での負担やストレスも大きな問題に。
人手不足や働き方改革、優秀な人材の確保と定着が社会問題となっている今、経営者や棚卸を管理する役職にある者は、いかに棚卸に欠かせない在庫を数える作業を効率化し、現場のスタッフの負担を削減できるかが問われています。
次の章では、棚卸を効率化・デジタル化するのに欠かせない今、話題のIoTとDX化について解説していきます。
棚卸に欠かせない数を数える作業をデジタル化するIoT
棚卸は、在庫の数をもとに売上原価を確定、正確な利益を把握するために欠かせない業務です。ただし、実際の作業には時間と労力がかかり、ズレやミスが発生することも多く、在庫管理において課題もさまざまあるのが実情です。
新型コロナウイルス、人手不足などさまざまな問題に直面している状況下において、いかに効率化して正確に棚卸を行うことができるかが重要となります。
そこで注目され、近年続々と各企業で導入されているのが棚卸の自動化・デジタル化であり、その最も有効な方法として以下の2つが大きなキーワードとされています。
企業の営みや産業全体をデジタルの力でよりよくしていく取り組み
● IoT(Internet of Things)
IoT=「モノのインターネット化」
IoT機器を導入することにより、「自動化」や「見える化」が可能になり、棚卸、現場作業の改善、在庫管理、工程管理、品質管理なども効率的に行えるようになります。
このように稼働状況や生産状況、在庫などのデータを分析することで、人力では発見しにくい問題や傾向なども把握できるようになり、生産性の向上やロスタイムの削減につながります。
デジタルテクノロジーを駆使して、企業経営や業務プロセスそのものを根本的に改善していくDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するためにIoTは欠かせない要素となります。
次の章では置くだけで在庫の見える化・棚卸に欠かせない在庫を数える作業のデジタル化が可能!今、話題のIoT機器「スマートマットクラウド」をご紹介します。
スマートマットクラウドで棚卸を効率化
現場のあらゆるモノをIoTで見える化し、棚卸を効率化するDXソリューション「スマートマットクラウド」。スマートマットの上に管理したいモノを載せるだけで設置が完了。
あとはマットが自動でモノの在庫を検知、クラウド上でデータを管理し、適切なタイミングで自動発注してくれます。
日々の在庫確認を人力でする必要がないため、時間・労力がかかり、人的ミスが課題となっている棚卸も完全に自動化できます。
タグやバーコードの貼り付け・読み取りなどの作業負担もなく、管理画面から実在庫の自動記録や、確認ができます。
棚卸を効率化
日々の在庫確認を自動化、わざわざ在庫保管場所まで行くことなく、パソコンで数量の確認ができます
さまざまな自動発注に対応
お客様の発注先に合わせた文面でメール・FAXの送信が可能です
在庫圧縮を促進
推移を把握できるグラフで適切な在庫量を判断し、在庫圧縮を促進します
置く場所を選びません
スマートマットはA3サイズ〜A6サイズまでの4サイズ展開。ケーブルレスで、冷蔵庫・冷凍庫利用も可能。
API・CSVでのシステム連携実績も多数
自社システムや他社システムと連携を行い、より在庫管理効率UPを実現します。
棚卸を効率化するスマートマットクラウド導入事例
スマートマットクラウドは、現在多くの企業様に導入いただいています。導入をきっかけに棚卸を効率化し、人的ミスを大幅に削減した事例をご紹介します。