在庫管理術
歯科医院のコンサルタント【現状や意味・費用と課題・経営をサポートする歯科DX】

歯科医院のコンサルタントの現状
歯科医院の数はコンビニより多いと言われており、乱立による経営の厳しさが問題視されています。
実際、政府統計(医療施設動態調査)によると…。
- 平成28年10月1日 施設数:68,940
(過去1年間増減:開設1,702、再開50、廃止1,411、休止138) - 平成27年10月1日 施設数:68,737
(過去1年間増減:開設1,604、再開56、廃止1,344、休止171)
上記のデータが示す通り、毎年、新規開業する歯科医院がある一方で、同じくらいの数の歯科医院が廃止や休止を余儀なくされています。
歯科医院が廃止や休止に陥る原因はさまざまですが、主に以下のようなことが挙げられています。
- 経費過大、競争の激化やコロナなど社会情勢による患者数の獲得難による経営難
- 医師の高齢化
- 後継者の不在
そこで近年、注目を浴び、ニーズが高まっているのが歯科医院に向けたコンサルタントです。
この記事では、歯科医院のコンサルタントの現状や費用、課題などをわかりやすく解説。
歯科医院の経営をサポートする話題のIoT、DXツールについてもご紹介しますので、ぜひチェックを!
歯科医院コンサルタント内容と意味
歯科医院コンサルトとは、その名の通り、クライアントである歯科医院の経営課題を洗い出し、戦略立案や業務改善、システム導入など、課題を解決するための方法を考え、改善のサポートやアドバイスを行うことです。
具体的には、
…など歯科医院の経営に関わるあらゆることに、医業経営コンサルタント資格や税理士資格など専門の知識や資格を有するプロのスタッフが対応しています。
歯科医院地域一番実践会や船井総合研究所、M&D医業経営研究所などさまざまな歯科医院向けのコンサルタント会社があります。
歯科医院コンサルタントの費用と契約形態
気になる歯科医院コンサルタントの費用ですが、コンサルタント会社や相談内容、担当者の実績などにより異なりますが、一般的には毎月数十万円のコンサル費用(コンサルフィー)がかかります。
決して少なくはないコンサル費用(コンサルフィー)がかかるわけですから、評判やコンサル内容をしっかり見極め、費用対効果が期待できるのかを見極める必要があるでしょう。
歯科医院の経営課題
歯科医院がコンサルタントに相談する経営課題には主に以下のようなものがあげられています。
人材不足
歯科医院では、スタッフ同士の強調性、医院の教育不足、患者からのクレーム、女性のライフスタイルの変化(結婚・出産・育児)に伴う退職などを理由に人材(スタッフ)に関する課題が真っ先に挙げられています。
- 人材育成が難しく、長期雇用に結びつかない
- 集患を左右する顧客満足度アップに重要である優秀な歯科助手や歯科衛生士の確保や継続的雇用が難しい
- 業務内容が多岐にわたるため、サービス残業を行ったり、本来の業務に集中できない
取り扱う医療資材の在庫管理
- 歯科医院は、取り扱う医療材料の品目が多く、高額なものもあるため、医療資材の在庫管理や発注を無駄なく効率化させることが経営にも大きく関わってきます。
- 目視で確認し、ノートやホワイトボードに記載する負担と人的ミス
- 在庫管理ミスや発注忘れによる欠品・過剰在庫
- 診療に使うため、欠品があってはならないという心理的負担
- 目視で確認し、ノートやホワイトボードに記載する負担と人的ミス
歯科医院では上記のような課題を解消するために、コンサルタントを利用したいが、「コンサル費用(コンサルフィー)を捻出するのは厳しい」、「本当に費用対効果が望めるのか不安」と考える歯科医院や院長さんも多いようです。
次の章では、歯科医院コンサルタントより、手軽に始められる歯科医院の経営課題解決をサポートするIoTや歯科DXについてご紹介していきます。
コンサル費用より手軽!歯科医院の課題をサポートするIoT
安定した経営を行わなければならない中、まず着手したいのが、医療材料の在庫管理や発注業務の効率化があげられます。
その背景には…
- 消毒液、手袋、マスク…といった通常業務でも欠かせない医療材料は新型コロナウイルス感染症対策のために、ますます管理する数量も労力も増大。残業代も増え、本来の業務に集中できない
- 人材不足、スタッフが定着しないため人件費がかかる
- 円安、物流高騰などによる医療資材の高騰(特に海外製品は顕著)
そこで注目され、近年続々と各企業で導入されているのが在庫管理・発注の自動化であり、その最も有効な方法として以下の2つが大きなキーワードとされています。
企業の営みや産業全体をデジタルの力でよりよくしていく取り組み
● IoT(Internet of Things)
IoT=「モノのインターネット化」
IoT機器を導入することにより、「自動化」や「見える化」が可能になり、棚卸、現場作業の改善、在庫管理、発注管理なども効率的に行えるようになります。
在庫管理・発注の業務を自動化することにより、スタッフの労力も削減され、本来の患者さんへの対応に集中、顧客満足度アップにもつながります。
デジタルテクノロジーを駆使して、企業経営や業務プロセスそのものを根本的に改善していく歯科DX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するためにIoTは欠かせない要素となります。
次の章では、置くだけで自動発注が簡単に!「Ciモール」、「FEEDデンタル」など現在取り引き中の主要との発注連携ができる今、話題のIoT機器「スマートマットクラウド」をご紹介します。
スマートマットクラウドで発注・在庫管理を自動化
現場のあらゆるモノをIoTで見える化し、発注を自動化するDXソリューション「スマートマットクラウド」を使えば、貴院でも簡単に自動化が可能です。
スマートマットの上に管理したいモノを載せるだけで設置が完了。あとはマットが自動でモノの在庫を検知、クラウド上でデータを管理し、適切なタイミングで自動発注してくれます。
現在、取り引き中のディーラー様への発注に対応
「スマートマットクラウド」は、「Ciモール」、「FEEDデンタル」など貴院で現在お取引のある主要ディーラーに対し、自動で発注を行うことができます。
スマートマットのサイズは、A6サイズ〜A3サイズまで
- 倉庫室のラック上
- 診療エリア備え付けの棚の中
- 引き出しの中
貴院のスペースや使用状況、導線に合わせた設置が可能です。
発注の自動化に成功したスマートマットクラウド導入事例
スマートマットクラウドは、現在多くの医療機関に導入いただいています。導入をきっかけにの発注の自動化を実現した歯科医院の事例をご紹介します。