在庫管理術
定量発注方式|発注点の決め方とは?メリットとデメリットを解説
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定量発注方式とは
定量発注方式の定義

定量発注方式(発注点方式)とは、在庫があらかじめ決めておいた水準を下回るたび、一定量を発注する方法です。
発注水準となる在庫量のことを発注点と呼びます。
定量発注方式はあらかじめ発注点を決めておくため、比較的発注の手間がかからない発注方式です。
定量発注方式に向いている在庫

- 安価なもの
- 需要や供給量の変動が少なく安定供給されるもの
- 汎用性が高いもの
の在庫管理に向いています。
発注点と発注量の決め方
定量発注方式では発注点と発注量を適切に決めることが重要になります。
。
発注点を求める計算式
発注点の決め方ですが、発注してから入荷するまでの間在庫が持ちこたえられる数量であることが必須になります
- 発注点=平均使用量×発注リードタイム+安全在庫
発注量を求める計算式
1回あたりの発注量は、発注にかかる費用と在庫管理費用の合計が一番少なくなる「経済的発注量」を当てはめるのが基本です。
- 経済的発注量=√(2×1回あたりの発注費用×年間必要量÷年間在庫保管費用)
定期発注方式との違い
定量発注方式と対になる考え方が定期発注方式です。
定量発注方式は、発注から次の発注までの期間がまちまちですが、定期発注は決まったタイミングで必要量を計算して発注する方式です。
定量発注に比べると定期発注の方が発注の手間がかかりますが、会社の利益に影響のある在庫の管理に適しています。
▼定期発注方式に向いている在庫
- 高額なもの
- 需要の変動があるもの
- 重要度の高いもの(ABC分析でAクラスに相当するもの)
定量発注方式のメリット・デメリット
定量発注方式のメリットとデメリットについてまとめました。
| 項目 | 定量発注方式 |
|---|---|
| メリット | 発注の手間とコストが抑えられる |
| デメリット | 過剰在庫や欠品のリスクが高い |
発注業務の負担が大きい企業は、在庫の重要度を点検して定量発注方式の割合を増やすことで業務の効率化がアップします。
定量発注方式を導入した結果、品切れがひんぱんに起こるのであれば、在庫数のチェックの頻度を増やし、発注点や発注量を見直すことが必要になります。
定量発注方式に関するよくある質問
Q1. 定期発注方式と定量発注方式はどちらが向いていますか?
A. 定期発注方式は発注業務を効率化したいケースに、定量発注方式は在庫を適正化したいケースに適しています。
Q2. 安全在庫はどのように設定すればよいですか?
A. 需要の変動や調達リードタイムを参考にし欠品しないための余裕分を決めるのが一般的です。
Q3. 発注方式の選び方で失敗しないためには?
A. 自社の需要パターンや管理体制を分析し、商品ごとに方式を使い分けると安心です。
定量発注の課題を解決するIoT在庫管理システムとは

定量発注方式でいちばんの課題となるのが、常に在庫量をチェックして、発注のタイミングを見逃さないようにすることです。
IoTを利用した在庫管理システム「スマートマットクラウド」は、指定したタイミングで在庫量を自動計測。発注タイミングをアラートするので、人的ミスによる在庫切れが起こりません。
定量発注だけでなく定期発注方式にも対応しており、在庫の性質によって発注方式を使い分けることも可能です。
信頼できる在庫管理システム「スマートマットクラウド」

現場のあらゆるモノをIoTで見える化し、発注を自動化するDXソリューション「スマートマットクラウド」を使えば、簡単に自動化が可能です。スマートマットの上に管理したいモノを載せるだけで設置が完了。
あとはマットが自動でモノの在庫を検知、クラウド上でデータを管理し、適切なタイミングで自動発注します。スマートマットクラウドでは定量発注と定期発注の2つの発注方式が選択可能。定量発注では「重複発注防止機能」が自動的にオンになり過剰な発注を防ぐことができます。
さまざまな自動発注に対応
お客様の発注先に合わせた文面でメール・FAXの送信が可能です
在庫圧縮を促進
推移を把握できるグラフで適切な在庫量を判断し、在庫圧縮を促進します
置く場所を選びません
スマートマットはA3サイズ〜A6サイズまでの4サイズ展開。ケーブルレスで、冷蔵庫・冷凍庫利用も可能。
API・CSVでのシステム連携実績も多数
自社システムや他社システムと連携を行い、より在庫管理効率UPを実現します。

















