在庫管理術
ロジスティクス|ロジスティクスとは何か?物流との違いとは

ロジスティクスとは
ロジスティクス(英語:logistics)は、わかりやすく説明すると、物流の運送・保管・包装・システム・流通加工・荷役などさまざまな機能を高度化(業務価値や商品価値を高める)し、調達・生産・販売・回収などの分野を統合して、需要と供給との適正化を図ることです。
さらに、環境保全、安全対策などの社会的な課題へ対処する戦略的な経営管理の意味合いも持っています。
ロジスティクスと物流の違い
ロジスティクスと同じような意味合いを持つ言葉に、物流(英語:Physical Distribution=フィジカルディストリビューション)があります。
物流は、物資を供給者から需要者に移動する過程の活動のことを指し、
- 運送・輸送
- 保管
- 包装
- システム
- 流通加工
- 荷役
といった6つの機能を含む、商品(物)が届けられるまでの一連の流れを意味します。
ニュアンスは似ていますが、物流は「活動」、ロジスティクスは「経営管理」や「物流全体の最適化・適正化」といったように仕組みや定義は異なります。
ロジスティクスの語源と意味
ロジスティクスの語源は、軍事用語です。前線部隊に対して、銃器や弾薬、食糧、衣服、薬などの軍需物資を補給する後方支援活動として位置付けられていました。
ロジスティクスがうまく機能しなければ、戦闘能力は落ち、兵士の生命が危うくなることからとても重要視されるようになりました。
ロジスティクスの経営・ビジネスメリット
これまで物流がスムーズに行かなかった場合でも、ロジスティックを取り入れることで下記のようなさまざまメリットが生まれ、利益に繋がるため企業の経営やビジネスにおいてとても重要視されています。
- 在庫管理・適正化 = 正確な販売予測数を元に適正な数の在庫を倉庫などにキープすることができるようになれば、在庫が足りないといった損失を防ぎ、売上アップが期待できます。また、不良在庫や欠品の心配もなくなるため、ムダなコストを省き、消費者の元に商品が届くまでの時間も最小限に抑えることが可能です。
- 物流コストの削減 = 在庫を管理・適正化し、無駄な生産を回避、余剰在庫を防ぐことができれば、余計な物流コストを削減できます。
- 営業サポート = 営業担当者が在庫管理を兼任している場合が多いため、ロジスティクスによって在庫・生産を適正化すれば、営業担当者が本来の業務に集中できるようになります。結果、営業業務に時間と労力を集中させ、販売促進へとつながります。
ロジスティクスとSCM(サプライチェーンマネジメント)
企業単体で行うロジスティクスが拡大すると、その商品に関わる関連企業にも広がり、業界全体で効率化を進めるSCM(サプライチェーンマネジメント)へと進化しています。
SCMは(英語:supply chain management)の略で、アメリカのコンサルティング会社で初めて活用された経営手法で、
- 経済や企業のグローバル化
- システムやテクノロジーの進化
- 労働人口の変化
といった状況の昨今、注目を集めています。このような背景を受けて、自社のみではなく業界全体をしっかり管理することで、さらなるコスト削減などより大きな成果をあげることが可能なSCM(サプライチェーンマネジメント)はますます加速していくことが容易に想像できます。
ロジスティクスの今後と課題
消費者のニーズも多様化し、ネット通販での消費が急増している昨今においては、市場の流れを的確に読み取り、計画的な商品生産・販促企画・在庫管理・配送までを効率的に行うロジスティクスは企業にとってはますます重要となっていきます。
そして、経済状況、コロナ化におけるネット通販需要の拡大、刻々と変わる消費者ニーズ…などにより、需要にスピーディかつ的確に応えることは企業にとって必要不可欠な課題となっています。
そこで、計画的な商品生産・販促企画・在庫管理・配送までを徹底的に管理するロジスティクスの導入は効率化・生産性のアップ・コスト削減を可能にする重要なシステムとして今後ますます進化していくと考えられるでしょう。
このロジスティクスをスムーズに進めていくためには、人力のみならず、IoTやAIなどテクノロジーによる自動化を上手に取り入れることがますます欠かせなくなるでしょう。
IoT機器は、ロジスティクスの有効な解決策に
新型コロナウイルス、人手不足、爆発的に増加する通販需要の拡大…といったロジスティクスの課題を克服するために注目されているのが、
● DX(デジタルトランスフォーメーション)
企業の営みや産業全体をデジタルの力でよりよくしていく取り組み
● IoT(Internet of Things)
IoT=「モノのインターネット化」
です。
IoT機器を導入することにより、「自動化」や「見える化」が可能になり、現場作業の改善、在庫管理、工程管理、品質管理なども効率的に行えるようになります。このように稼働状況や生産状況、在庫などのデータを分析することで、人力では発見しにくい問題や傾向なども把握できるようになり、生産性の向上やロスタイムの削減につながります。
デジタルテクノロジーを駆使して、企業経営や業務プロセスそのものを根本的に改善していくDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するためにIoTは欠かせない要素となります。
そして、ロジスティクス(供給との適正化)の課題を解決するために必要な在庫の見える化が簡単かつ正確に行えるIoT機器が、大きな注目を集めています。
また、新型コロナウイルス対応などで業務に忙殺されている医療分野や調剤薬局などの在庫管理の現場スタッフをサポートすることも大いに期待されています。
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