在庫管理術

工場に適用される補助金【目的・種類・条件などの公募要綱と補助金活用事例】

工場に適用される補助金とは
目次

工場や倉庫に適用される補助金とは【目的】

補助金とは、国や自治体のさまざまな政策目標(目指す姿)を達成するために、さまざまな分野や業種向けに用意、募集されています。

その目的は、企業や個人事業主の取り組みをサポートするために資金の一部を給付するというものです。

融資とは異なり、原則として返済は不要ですが、誰でももらえるものではありません。

補助されるかどうか?といった基準や金額などは「事前の審査」と「事後の検査」によって決まります。

また、原則、補助金は後払い(精算払い)なので、事業の実施後に必要書類を提出して検査を受けた後、受け取ることができます。

まずは、自社の業種や事業に適した補助金を探し、条件などをしっかり調べることが大切です。

工場や倉庫に適用される補助金とは

この記事では、日本の基幹産業であり、経済を支える製造業の工場や倉庫などに適用される補助金について種類や条件をわかりやすく解説していきます。

最後に、「IT導入補助金2023」のIT導入支援事業者に採択され、対象ITツールとして認定された製造業の工場や倉庫などの在庫管理をサポートするIoTツールと実際に補助金を活用した事例もご紹介!

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工場や倉庫に適用される補助金の種類や対象・条件

工場や倉庫に適用される「生産性革命推進事業」として通年での公募となっている(複数回の締切あり)、4つの補助金をご紹介します。

工場や倉庫に適用される補助金の種類や対象・条件

IT導入補助金

さまざまな経営課題を解決するためのITツール導入を支援するための補助金。

目的に応じた以下の「5つの枠組み」から補助金を申請することができます。

通常枠(A・B類型)

中小企業・小規模事業者が自社の課題やニーズに合ったITツールを導入する経費の一部を補助することで、業務効率化・売上アップをサポートするものです。

セキュリティ対策推進枠

中小企業・小規模事業者がサイバーインシデントが原因で事業継続が困難となる事態を回避するとともに、サイバー攻撃被害が供給制約や価格高騰を引き起こす潜在的なリスクや生産性向上を阻害するリスクを低減することを目的としています。

*サイバーインシデント:マルウェア(ユーザーが使用するデバイスに不利益をもたらす悪意あるコードやソフトウェア)感染や不正アクセス・記録媒体の紛失など、企業の安全を脅かし事業などの運営を危ぶむ事象のこと

デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型)

中小企業・小規模事業者が導入する会計ソフト・受発注ソフト・決済ソフト・ECソフトの経費の一部を補助することで、インボイス対応も見据えた企業間取引のデジタル化を推進することを目的としています。

デジタル化基盤導入枠(商流一括インボイス対応類型)

取引関係における発注者が、インボイス制度対応の ITツール(受発注ソフト)を導入し、当該取引関係における受注者である中小企業・小規模事業者等に対して無償でアカウントを供与して利用させる場合に、その導入費用の一部を支援します。

デジタル化基盤導入枠(複数社連携IT導入類型)

複数の中小企業・小規模事業者が連携してITツール及びハードウェアを導入することにより、地域DXの実現や、生産性の向上を図る取組に対して、複数社へのITツールの導入を支援するとともに、効果的に連携するためのコーディネート費や取組への助言を行う外部専門家に係る謝金等を含めて支援するものです。

 

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ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)

中小企業・小規模事業者等が今後複数年にわたり相次いで直面する制度変更(働き方改革や被用者保険の適用拡大、賃上げ、インボイス導入等)等に対応するため、中小企業・小規模事業者等が取り組む革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資等を支援するものです。

*公募に際してのルール・規則(公募期間や条件など)はものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金公募要綱を参照。

小規模事業者持続化補助金

小規模事業者が自社の経営を見直し、自らが持続的な経営に向けた経営計画を作成した上で行う販路開拓や生産性向上の取り組みを支援する制度。

申請類型一覧は以下の5枠。

類型 概要
通常枠 小規模事業者自らが作成した経営計画に基づき、商工会・商工 会議所の支援を受けながら行う販路開拓等の取り組みを支援。
賃金引上げ枠

販路開拓の取り組みに加え、事業場内最低賃金が地域別最低 賃金より+30円以上である小規模事業者 。※赤字事業者は、補助率 3/4に引上げ。

卒業枠 販路開拓の取り組みに加え、雇用を増やし小規模事業者の従業 員数を超えて事業規模を拡大する小規模事業者
後継者支援枠 販路開拓の取り組みに加え、アトツギ甲子園においてファイナリ スト及び準ファイナリストに選ばれた小規模事業者
創業枠 産業競争力強化法に基づく「特定創業支援等事業の支援」を受 け、販路開拓に取り組む創業した小規模事業者

 

以下に該当する法人、個人事業、特定非営利活動法人が対象です。

商業・サービス業(宿泊業・娯楽業除く) 常時使用する従業員の数 5人以下
宿泊業・娯楽業 常時使用する従業員の数 20人以下
製造業その他 常時使用する従業員の数 20人以下

 

*常時使用する従業員には、会社役員や個人事業主本人、一定条件を満たすパートタイム労働者は含みません。

*公募に際してのルール・規則(公募期間や条件など)は小規模事業者持続化補助金公募要綱を参照。

事業再構築補助金

新型コロナウイルス感染症の影響が長期化し、当面の需要や売り上げの回復が期待しづらい中、ポストコロナ・ウィズコロナ時代の経済社会の変化に対応するために、中小企業等の事業再構築を支援することで、日本経済の構造転換を促すことを目的にした事業再構築補助金。

新市場進出、事業・業種転換、事業再編、国内回帰又はこれらの取組を通じた規模の拡大など、思い切った事業再構築に意欲を有する中小企業などの挑戦を支援します。

全部で以下の5つの「枠」が設定されています。

  • 通常枠
  • 大規模賃金引上枠
  • 卒業枠
  • グローバルV字回復枠
  • 緊急事態宣言特別枠
  • 最低賃金枠
 

*公募に際してのルール・規則(公募期間や条件など)は小規模事業者持続化補助金公募要綱を参照。

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IT導入補助金の対象ITツール「スマートマットクラウド」

工場補助金のスマートマットクラウドのイメージ

「スマートマットクラウド」を運営する株式会社スマートショッピングは、「IT導入補助金2023」におけるIT導入支援事業者に採択され、在庫管理システム「スマートマットクラウド」が対象ITツールとして認定されました。

IT導入補助金は申請に必要な書類が少なく、オンラインで申請ができるため、他の補助金よりも申請しやすい中小企業注目の補助金です。

昨年度はIT導入補助金を活用して、歯科医院、製造業、食品メーカー、ホテル業、不動産業をはじめ、幅広い業種の事業者様に、スマートマットクラウドを導入いただきました。

これまで導入費用がネックとなり、在庫管理や発注のDX化が進められなかった事業所のみなさま、ぜひこの機会を活用し、導入を検討されることをおすすめします。

工程内の業務を見える化する「スマートマットクラウド」

現場のあらゆるモノをIoTで見える化し、発注を自動化するDXソリューション「スマートマットクラウド」を使えば、簡単に自動化が可能です。スマートマットの上に管理したいモノを載せるだけで設置が完了。

あとはマットが自動でモノの在庫を検知、クラウド上でデータを管理し、適切なタイミングで自動発注してくれます。

生産工程の計画・実績・進捗をクラウドで把握し、欠品などによる生産の遅れを検知してリアルタイムに自動でお知らせ。製造業で欠かせない工程管理をサポートします。

さまざまな自動発注に対応

お客様の発注先に合わせた文面でメール・FAXの送信が可能です。

在庫圧縮を促進

推移を把握できるグラフで適切な在庫量を判断し、在庫圧縮を促進します。

置く場所を選びません

スマートマットはA3サイズ〜A6サイズまでの4サイズ展開。ケーブルレスで、冷蔵庫・冷凍庫利用も可能

API・CSVでのシステム連携実績も多数

自社システムや他社システムと連携を行い、より在庫管理効率UPを実現します。

リアルタイム実在庫のデータを収集、分析、遠隔管理が可能

スマートマットクラウドはリアルタイム実在庫のデータを収集、分析、遠隔で管理。工場内の自動化、スマートファクトリー化をサポートするIoTソリューションです。

IoTで現場のモノの動きを捉え在庫管理を自動化、その上で工程内のモノの流れを分析し問題を見える化します。さらにリアルタイム実在庫データを武器に工程を跨ぐ流れの澱みを特定しDX、現場力の向上に寄与します。

在庫置場に出向くことなくリアルタイムで管理画面から部品と仕掛品の在庫数を確認できます。在庫確認や補充タイミング把握のため、倉庫や工場内を走り回る必要はもうありません。
需要にあった供給を実現
スマートマットクラウドは生産工程の進捗状況も可視化。
後工程からひとつ前の工程に、必要な部品を、必要なタイミングで、いくつ必要かを自動で伝えることで、製造業の生産プロセスに潜むさまざまな課題を解消します。

◆特徴

  • 遠隔で在庫を一元管理:倉庫や各拠点の在庫を管理画面で一元管理
  • 需要に見合った供給を実現:ひとつ前の工程に伝え、過不足なく生産できる
  • 生産効率を最大化:リアルタイムかつ自動で伝え、ムダがない

 

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IT導入補助金を利用して「スマートマットクラウド」を導入、在庫管理・発注の労力と誤発注の削減に成功した事例

 

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