在庫管理術
ダブルビン方式(複棚法)とは?仕組み・メリット・デメリットをわかりやすく解説
ダブルビン方式(複棚法)とは
ダブルビン方式の概要
ダブルビン方式(複棚法)とは1つの在庫に対して2つの置き場を用意して管理する発注方法です。
2つの置き場のうち、一方は常に在庫が満タンになっている状態にしておきます。もう片方から先に出庫することで欠品を防ぐ発注方式です。安全在庫分はリードタイム中の消費をまかなう量として確保しておくため、補充が間に合わないリスクを最小化します。
ダブルビン方式の管理が向いている在庫
ダブルビン方式(複棚法)は、簡易発注方式にグループ分けされる定量型の発注方式で次のような在庫の管理に適しています。
- ABC分析でCランクに該当する重要度の低い消耗品
- 単価が安く、使用量が比較的一定の資材や部品
ダブルビン方式の発注方法

ダブルビン方式で在庫管理をするときの発注の仕方ですが、以下のルールがあります。
- タイミング:ひとつの置き場の在庫が空になった時
- 発注量:ひとつの置き場が満タンになる分量
ダブルビン方式では在庫を切らさないようにするために、在庫置き場1つ分の在庫量を補充にかかる期間で使用する分量以上に決めておく必要があります。
2つ目の置き場の在庫を使いきらないうちに、1つ目の在庫補充が完了しているように最初に在庫量を調整しておきましょう。
ダブルビン方式のメリット
ダブルビン方式のメリットは、誰にとっても発注のタイミングが目で見て分かりやすく、理解しやすいことです。在庫確認と発注判断の手間を大幅に削減しながら、欠品リスクを抑えたシンプルな在庫運用が可能になります。
専門知識がなくても運用できるため、担当者の異動や引き継ぎが多い現場でも発注ルールが属人化しにくい点もメリットのひとつです。
また、発注業務自体をシステムや複雑な計算式に頼らずに済むため、導入のハードルが低く、すぐに現場で始められる手法でもあります。
ダブルビン方式のデメリット
在庫金額が大きくなりやすい
ダブルビン方式は、1回の発注量が「置き場ひとつを満たす分」とあらかじめ決められています。そのため実際の消費ペースに関わらず発注量が固定され、必要以上の在庫を抱えやすく、結果として在庫金額が膨らみやすいという弱点があります。
特に置き場のサイズを大きめに設定している場合や、対象品目数が多い場合は、この余剰在庫の影響がコスト全体に積み重なっていきます。
管理できる在庫の種類が限定される
ダブルビン方式は、需要が安定していて単価が低い在庫の管理に向いている一方で、需要変動が大きい商品や高額な部材の管理には不向き。発注量を柔軟に調整する仕組みがないため、季節変動や急な需要増減がある品目に適用すると、欠品や過剰在庫のリスクがかえって高まってしまいます。
ダブルビン方式のデメリットをIoTで解消する方法
発注の手軽さからダブルビン方式を採用しているが、「気づけば在庫金額が大きくなっていた」「消費ペースが速いものこそ発注の手間を削減したい」――という方へ、IoTシステムを用いて、実在庫情報をリアルタイムで把握し、発注や在庫検数を自動化する方法がおすすめです。
モノのインターネットであるIoTを実在庫把握に活用すれば、発注の手間をかけずに定期発注や定量発注が可能となります。
「スマートマットクラウド」はIoT重量計を活用した在庫管理システムです。IoT重量計「スマートマット」の上に管理対象物を置くだけで自動で在庫を計測し、予めシステムに登録した発注点を下回ったら自動発注やアラート通知を行います。
人的ミスによる発注もれの防止や、作業効率の向上だけでなく、過剰在庫の抑止にもつながります。またスマートマットの上に載せられるモノであれば、どのようなモノでも管理OK。消費ペースが速い・予測できない、発注リードタイムの長短に関わらず、あらゆるものの実在庫把握・発注の自動化に貢献します。
信頼できる在庫管理システム「スマートマットクラウド」

現場のあらゆるモノをIoTで見える化し、発注を自動化するDXソリューション「スマートマットクラウド」を使えば、簡単に自動化が可能です。スマートマットの上に管理したいモノを載せるだけで設置が完了。
あとはマットが自動でモノの在庫を検知、クラウド上でデータを管理し、適切なタイミングで自動発注してくれます
さまざまな自動発注に対応
お客様の発注先に合わせた文面でメール・FAXの送信が可能です
在庫圧縮を促進
推移を把握できるグラフで適切な在庫量を判断し、在庫圧縮を促進します
置く場所を選びません
スマートマットはA3サイズ〜A6サイズまでの4サイズ展開。ケーブルレスで、冷蔵庫・冷凍庫利用も可能。
API・CSVでのシステム連携実績も多数
自社システムや他社システムと連携を行い、より在庫管理効率UPを実現します。
ダブルビン方式でよくある質問(FAQ)
Q1. ダブルビン方式は「二棚法」とも読みますか?
A. ダブルビン方式は「複棚法」「二棚法(にたなほう)」「ツービン法」などともいい、いずれも同じ発注方式を指します。呼び方が複数あるため、検索する人によって使う言葉が異なる点に注意が必要です。
Q2. ダブルビン方式と発注点方式は何が違いますか?
A. 発注点方式は「在庫が一定数量(発注点)を下回ったら発注する」ため、在庫数を随時確認する必要があります。一方ダブルビン方式は、2つの置き場のうち片方が空になったタイミングを「目で見て」発注のサインとするため、数量確認そのものが不要です。そのためダブルビン方式は発注点方式をより簡易化した運用形態と位置づけられます。
Q3. ダブルビン方式にはどんなデメリット・リスクがありますか?
A. 1回あたりの発注量が「置き場ひとつ分」に固定されるため、在庫金額が大きくなりやすいことが挙げられます。また管理対象が「安定供給され、単価が低いもの」に限られやすく、需要変動が大きい商品や高額品には不向きです。人手で置き場を確認する運用の場合、確認漏れによる欠品リスクもゼロにはなりません。
Q4. 定期発注方式・定量発注方式とダブルビン方式の関係は?
A. 発注方式は大きく「定期発注方式」(一定期間ごとに発注)と「定量発注方式」(在庫が一定量を下回ったら発注)に分かれます。ダブルビン方式は定量発注方式のひとつで、さらにその中でも運用(特に発注)の手間を最小限にした「簡易発注方式」に分類されます。














