在庫管理術

パイプ・鉄筋の在庫管理|正確なカウントが難しい長尺物の管理を重量センサで解決!

パイプ×鉄筋の在庫管理のイメージ画像

この記事では、パイプや鉄筋といった長尺物の在庫管理について解説しています。ひとくちにパイプ・鉄筋と言ってもさまざまな用途・素材・形状があり、さらに径や長さが異なるSKUの多さなど、長尺物ならではの在庫管理の難しさがあります。

そんなパイプや鉄筋の在庫管理の課題と、それを解決する重量センサを用いたIoTソリューションをご紹介!現状の在庫管理に課題感を持つ方はぜひご一読ください。

目次

パイプ・鉄筋×在庫管理の基本の心得|種類の把握

パイプ・鉄筋*1を在庫管理するためには、どのような種類があるのか基本的なことは把握しておきましょう。ここで形状・素材・その他SKUについてカンタンに説明します。

まず鉄筋の形状について大別すると、表面が滑らかな丸鋼(磨棒鋼)やリブと言われる凹凸がついた異形棒鋼・ねじ節鉄筋棒鋼があります。また素材には鉄鋼・スチール・ステンレス・アルミなどさまざまな金属・合金を使用。

対してパイプの素材には金属と非金属があります。金属は鉄菅・鋼菅をはじめ、合金菅やチタン菅・アルミニウム菅が代表的。非金属では塩化ビニルやさまざまな合成樹脂が用いられ、コンクリートやガラスが使用されることもあります。

またパイプ*2・鉄筋の形状で「径」はmm単位や0.1mm単位で刻まれるのに対し、「長さ」は何十cm単位から1M/3M/5Mなど振り幅が大きいのが特徴です。さらに長さはカスタマイズできるモノも数多く見受けられます。

加えてパイプは外径は同じでも内径に差があれば、パイプの厚みが異なります。またコンクリート補強に使われる建材用途の鉄筋には素材ごとにJIS規格*3が存在することは覚えておきましょう。

パイプ・鉄筋の種類の把握

*1:当記事では簡便的に「鉄」に限らず、さまざまな金属素材の異形棒鋼・丸鋼を「鉄筋」と表示する。
*2:特に定められた規格はない。1.2mmφの極細径から数百mmφ程度のモノがある。
*3:建材用途の鉄筋の径は金属種別ごとにJIS規格がある。異形棒鋼の径には規定の数値があり、リブを除いた公称直径(例:D10=9.35mm~)とリブを含んだ最外径(例:D10=11mm~)がSKUごとに決められている。丸鋼の径はJIS標準規格の5.5mm~50mm範囲で任意となる。

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パイプ・鉄筋の在庫管理の課題

細ければ数えにくい、長く重ければ動かしにくい

パイプ・鉄筋の保管方法は安全面を考慮し、かつ自重によるたわみを防ぐために基本的には縦置きではなく「平置き×段積み」です。

合成樹脂や塩化ビニル製で受口*4のあるパイプは両端の自重により、一層たわみ易い特徴があります。そのため「平置き×段積み」に加えて、たわみを防止する「りん木」を挟み込む保管方法が一般的。

またパイプ・鉄筋の径が細ければ細いほど、何本あるのか正確なカウントは難しくなってきます。上述のように平置きの保管方法では、縦置きより目視カウントのハードルが上がるでしょう。

さらに径が細ければ細いほど、曲がったり折れたりする危険性があるため、緩衝材を用いて保管されるケースがあります。この場合の在庫量の確認には、余計に手間と時間が掛かります。

またパイプ・鉄筋が長く重ければ、動かしたり、取り除けたりする負担が増えます。そうなると手作業でのカウントにはさらなる労力が必要です

*4:受口とはパイプ同士を連結させるために、本体の径より一回り径が大きくなっている部分のこと。この部分に他のパイプを挿し込む。通常はパイプの片側にのみ受口があるが両端に受口ついたタイプもある。

関連記事を読む>>「数えにくい在庫の管理」

ロープやバンドでひと束に。但し本数が不揃いになることも

パイプ・鉄筋 在庫管理の課題 数えにくい

あまり径が太くないパイプや鉄筋の多くは、20~50本単位でロープや結束バンドで縛ってひと纏まりにされています。同じ素材で同じリブ形状、その他の長さ・径といったSKUが同じものをロット単位のように本数を同じくし、ひと束ごとに纏めます。

しかし例えば、建築現場の必要に応じ「ひと束40本×5束」を出庫したとします。そして使わずに残った38本のひと束を返却・再入庫したとしましょう。ただし僅か2本の差では、正規の40本の束との違いを見分けるのは難しくなります

そしてそのように本数が不揃いな「束」が増えれば増えるほど、在庫管理や棚卸はより煩雑となってしまいます。

目視で分かりづらい素材の違い

前述したように、パイプや丸鋼・異形棒鋼といった鉄筋の素材には、アルミ・ステンレス・スチール*5などのさまざまな金属が使用されています。また非金属パイプには塩化ビニル・ポリエチレン・ポリブテンなどが用いられています。

これらの素材の違いは、熟練工ともなれば手触りや重さ、錆の浮き加減や鉄筋のJIS規定刻印や製造メーカー刻印*6があれば判別が容易いかもしれません。しかし多くのスタッフにとっては判別は難しいものです

素材ごとに何かしらの目印を付けることが不可欠であり、ピッキングする際や棚卸の際には必ず在庫管理一覧表と照らし合わせる必要が生じます。

*5:アルミニウム(ボーキサイトを原料にした金属。軽くさびにくい)、ステンレス(鉄にクロムを加えた合金。錆びにくい)、スチール(鋼とも呼ばれ、主に鉄主成分とした合金の総称)
*6:一次製造メーカーが得意とする金属・非金属素材がそれぞれ異なり、ステンレス専門やスチール専門・ポリエチレン専門メーカーが多い。但し多様化するニーズにより素材の変種生産に移行する動きがある。

多種多様な形状。類似・酷似したモノや長さ違いも

素材違い 形状違い リブ SKU

パイプ・鉄筋には、多種多様な形状があります。さらに鉄筋は素材ごとにJIS規格により寸法・リブ形状が定められています。しかしこれは建材としてコンクリート補強に使用する場合のみ。それ以外の用途では規定の限りではありません

特にパイプは建材用途だけでなく、回転軸部品のシャフトや噴霧器、配線防護にも使用されるためさらに数多くの形状・SKUがあります。そのため径が1mm違いなど類似・酷似した形状があり、見た目での判別がより困難になっています。

また鉄筋・パイプの製造メーカーや切断・プレスを請負う業者では、「長さ」の違いが発生し、同じ鉄筋・パイプからさまざまなSKUが派生。そのためSKUごとの在庫管理・棚卸を手作業で行うには、膨大な労力と時間が必要です。

問題発生時に備えロット管理が重要

建築用パイプ・鉄筋の工程管理・品質管理は建築基準法下にあります。そのため不合格ロットや不良品が下流業者(切断・プレス加工業/建設業)に納入されることはまずあり得ません

しかし万一に備えて、下流業者もロット管理は必ず実施しましょう。特定のロットがJIS規格を満たしていなかった、不良品であった、ということが後々判明すればリコール(回収)となります。

未使用ならそのまま回収。使用済みかつ用途が鉄筋コンクリートや配管であれば、マンションや戸建て・その他建築物に重大な影響を与えかねません

そのため資材として入荷した際や、ピッキングして建設現場に持っていく出庫の際には、必ずロットを確認し使用履歴として残す必要があります。

関連記事を読む>>「ロット管理」

早期発見が難しい窃盗・横流し

鉄筋 パイプ 在庫管理 ロット管理 盗難 横流し

ここ最近の金属価格の高騰で、ありとあらゆる金属が盗難にあっています。側溝のフタや公共トイレの蛇口、夜間に人気のない公共施設の柵などが被害を受けています。

そのため金属パイプ・鉄筋にも盗難や横流しが起こらないとは言えません。特に数十本ある長尺物の中から2、3本抜き取っても、「無くなった」事実がなかなか可視化できず、窃盗の早期発見が難しくなります。

そして窃盗や横流しの早期発見ができなければ、犯行時刻や犯人の特定がより困難に。盗難予防や窃盗・横流しの早期発見のためには、入出庫の流れはもちろん、消費量・在庫量の見える化が不可欠となってきます。

関連記事を読む>>「倉庫×カメラ×防犯」

長尺物の課題を解消!「重さの変化を捉える」在庫管理システム

スマートマットクラウド IoT重量センサ 紹介

在庫管理したいモノの「重さ」をリアルタイムに計測することで、在庫や消費量を把握できる在庫管理システム「スマートマットクラウド」。システムネットワークに組み込まれたIoT重量センサが「重さの変化を捉える」というシンプルな仕組み在庫管理を超効率化します。

IoT重量センサを使った在庫管理システム!3分でわかる資料はこちら>>

目視カウント不要!重量により数量(個数・本数)を算出

「重さの変化を捉える」IoT重量計の上に管理したいパイプ・鉄筋を載せれば、重さにより個数(本数)がクラウド上で自動算出され上位システムに表示。目視でのカウントが不要となり、正確な数量を把握できます。

ひと束になってはいるけれど、入荷時から本数が僅かに減っている・積み重ねられてカウントし辛いなど、時間ばかり掛かっていた在庫数量の把握を瞬時に解決します!

パイプ・鉄筋などの長尺物をIoT重量センサ上に積載する方法は下図の通り。

鉄筋 パイプ 数量 カウント 不要

重量センサごとにモノの紐づけが可能

重量センサは個体ごとにシリアルナンバーで管理されています。重量センサごとに管理したいモノを紐づけるだけで、種類やSKUが多いパイプ・鉄筋の個別管理が可能です。

商品名称や商品コード・1本あたりの重さ・その他SKUの違い・ロットNo・保管場所などあらゆる情報を上位システムに紐づけできます。

初期設定は上位システムとアプリ(Handy App)搭載の端末から設定可能!さらに紐づけたモノの変更や更新もアプリ・上位システム双方から編集可能です。

 「Handy App」でロット・入出庫管理

アプリでロット・入出庫管理ができるため、実際のモノを見ながらスマホやタブレット端末から在庫情報の編集や更新が可能。もちろんアプリに限らず直接、上位システムへの手入力が行えます。

入荷数・出庫数・再入庫数や使用ロットの使用日時の履歴は保存・管理され、さらにAPIを通じて外部システムとも連携できます。

煩雑ではあるものの、建設業では不可欠なロット管理。入荷処理や出庫処理と並行してHandy Appで手軽にロット管理を行えるため、在庫管理の工数を大幅に削減します。

SMCのHandy Appで可能な在庫管理作業

上位システムで在庫量・消費量・不動在庫を可視化

IoT重量計の「重量変化」により、在庫量や消費量をリアルタイムで把握。また推移グラフを用いれば、日々の消費量や在庫量を可視化できます。管理画面では重量より算出された「本数」表示が可能に。

さらにパイプ・鉄筋の重量データにより、理論上の出庫数や入荷数と実際の在庫量との乖離の早期発見が可能。少量の紛失・横流しにも素早く対応できます。

「SKUごとにひと束」の保管方法には、それならではの目視カウントの難しさがあります。しかしIoT重量計を活用すれば、時間も労力も費やす在庫管理方法からの脱却が実現します。

また最短2ヵ月の計測履歴より学習して、過剰な消費量や不動在庫化したモノをリコメンド。昨今の金属高騰による大掛かりな盗難の迅速な対応やキャッシュフローの正常化に寄与します。

「IoT重量センサ」の資料はこちら>>

パイプ・鉄筋の在庫管理を超効率化!自動発注も可能な「スマートマットクラウド」

IoT重量計にモノを載せるだけで、リアルタイムの重量変動データをクラウドを介して上位システムに転送し、在庫管理を超効率化するシステム「スマートマットクラウド」。

初期設定はIoT重量計(スマートマット)モノの情報(商品名・素材・寸法・保管場所)を紐づけるだけでOK!スマートマットはサイズ展開も豊富でg単位からマルチマット使用で約1トンまで対応可能。

鉄筋やパイプといった長尺物はマルチマット対応で在庫数量や消費量を把握できます。日々の出庫量やロット管理もHandy Appで手軽に更新可能!長尺物ならではのカウントの難しさに悩まされることは、もうありません。

加えてスマートマットクラウドでは自動発注が可能。毎回決まった量を発注する定量発注、決まったタイミングで減った分だけ発注する定期発注などの発注方式に対応。また履歴データを学習し最適閾値や発注点を提案します。

さらにIoT重量計を使用していないモノでも同じ管理画面上で在庫管理できるため、全てのモノを同じ在庫管理システム上で管理・編集が可能です。マットを使用しているモノと同様に、自動発注機能が使用できます。

発注残管理や重複発注防止・AI学習機能など高度な情報処理能力を備えながら、直感的で使いやすいシステムと、「重量変動を検知する」シンプルなIoT重量計を掛け合わせた在庫管理システムである「スマートマットクラウド」。

このスマートマットクラウドを使って、長尺物の在庫管理と発注業務の効率化を図ってみませんか?

◆特徴

  • 全ての在庫を一元&遠隔管理:マット使用/未使用に関わらず、同じシステムで管理可能
  • 自動発注マット使用/未使用に関わらず、さまざまな自動発注で適正在庫を維持
  • 異常消費や不動在庫の検知:盗難や横流しを早期発見。キャッシュフロー正常化に寄与
  • マルチマット対応長尺物も2枚以上のマット使用で、重量変化を計測
  • ロット管理:「Handy App」で手軽にロットや入出庫管理が可能

●さまざまな自動発注に対応

お客様の発注先に合わせた文面でメール・FAXの送信が可能です。

●在庫圧縮を促進

推移を把握できるグラフで適切な在庫量を判断し、在庫圧縮を促進します。

●置く場所を選びません

スマートマットはサイズ展開も豊富。管理したいモノの重さによってサイズを選べます。g単位からマルチマット使用で1トンの重量単位までOK!ケーブルレスで、冷蔵庫・冷凍庫利用も可能です。

●API・CSV・Wehookでのシステム連携実績も多数

自社システムや他社システムと連携を容易に行えるAPIやWehookを実装。またCSV形式でのデータ保管・転送より在庫管理の超効率化を実現します。

マルチマットで重量物の資材管理に貢献しているスマートマットクラウドの導入事例

スマートマットクラウドはクリニック・製造業・インフラなど、さまざまな企業様に導入して頂いてます。その中でマルチマットをご利用いただいた導入事例を紹介します。

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