在庫管理術
【2025最新】在庫管理システムを費用・料金で比較【初期費用・月額費用・補助金】

導入を検討している在庫管理システムの料金サイトをみても全体像が掴みにくいというお悩みはありませんか?在庫管理システムの導入コストは「月額×人数」のみで判断することはできません。
本記事では 初期費用・ランニング費用・見落としやすい追加費用まで体系的に整理し、代表的なシステムの料金を比較しました。
さらに課金モデル別の注意点や、補助金で導入金額を大幅削減する方法を解説します。
自社規模と業務フローに最適な在庫管理システムのコスト把握にお役立てください。
在庫管理システムの課金モデルとは?
在庫管理システムは 「どの単位に対し課金されるか」 で料金が変動します。ここでは主要な3モデルを取り上げ解説します。自社の成長段階、在庫の特性を踏まえ、自社規模に最適な料金体系か確認しましょう。
ユーザー課金型
基本プラン+ユーザー1人あたりの追加単価で構成される料金体系です。利用人数が増えるほど、コストも比例し上昇します。社員数が増加傾向、成長フェーズにある企業は、後々料金負担が大きく跳ね上がるため注意が必要です。
拠点課金型
倉庫・店舗など拠点ごとに定額金額が設定される料金モデルです。仮想拠点・期間限定拠点・API拠点まで拠点拡大とみなされるかどうか、「拠点」の定義を明らかにしておくことで想定外のコスト増を回避することができます。またグローバル展開が予想される場合は前もって海外拠点拡大の可否を確認しておくこともお勧めします。
デバイス課金型
センサなど各デバイスごとに月額が発生する料金体系です。内訳はハード購入、もしくはレンタル費とクラウド利用料の二重構成となっています。契約時には最少台数・契約更新条件を明文化、デバイスの無償交換範囲やメーカー保証年数・保守費用まで確認します。
在庫管理システム導入で追加請求が起きやすいケース
見積りで漏れやすい導入支援とカスタマイズ費用
初期見積りにはなかったデータ移行や教育費、レイアウト調整やインフラ工事作業に思わぬ費用が発生することがあります。作業範囲と追加単価を事前に固定しておくことが、費用超過を防ぐ最善策になります。
●見落としやすい項目の一例
項目 | 追加請求が起きやすい理由 | 相場金額 | 確認ポイント |
---|---|---|---|
マスタデータ移行 | CSV 形式が合わず手作業で整形の工数増 | 5〜30万円 | データクレンジング含むか/移行回数 |
在庫残高初期登録 | SKU × ロケーション数で想定より手間増 | 3〜20万円 | ハンディ棚卸サポートor手入力か/棚卸用タグ費 |
ユーザートレーニング | 追加ハンズオン要望 | 10〜50万円 | 対面 or オンライン/教育対象人数・回数 |
帳票・ラベルレイアウト変更 | 既定テンプレ外は個別開発扱い | 3〜15万円 | 改訂回数を上限付きで契約 |
API・EDI 連携設定 | ERPやECモールが追加になるたび課金 | 10〜100万円/システム | 月次APIコール上限 |
カスタムレポート作成 | BIツール連携が別プロジェクト扱い | 10〜50万円/レポート | 更新頻度・自動化範囲 |
保守・アップグレード立会い | メジャーバージョンUPごとに立会い要望 | 2〜10万円/回 | 深夜・休日対応の有無 |
追加請求で慌てないための3つのステップ
- 作業範囲をドキュメント化する
- 変更管理フローを事前合意する
- 総額シミュレーションを社内共有する
IT導入補助金・自治体補助を活用で導入費用コストカット
在庫管理システムは IT導入補助金や一部自治体のDX助成金の対象になっています。補助金についての情報をキャッチアップし活用することで、初期費用やIoT機器購入費の 1/2から3/4を補助で賄える可能性があります。
大企業向けの補助金相談窓口
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経産省情報技術利用促進課でDX投資促進税制や大型補助枠の適用可否を確認
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銀行のDXデスクで補助金や融資を相談
中小企業向けの補助金相談窓口
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IT導入補助金コールセンターで制度概要と申請手順を無料相談
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中小機構「IT経営サポートセンター」や各県「よろず支援拠点」で事業計画書のブラッシュアップ支援
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認定IT導入支援事業者に依頼して見積作成
関連記事:在庫管理システム×IT導入補助金>>
認定IT導入支援事業者にスマートマットクラウド導入の見積を依頼する>>
【比較表】在庫管理システムを費用で比較
直近公開情報から代表的な在庫管理システムの「初期費用・月額めやす・課金モデル」 を整理しました。
(価格はすべて税抜/2025年7月時点調査)
*月払いを希望の場合はご相談ください
SmartMat Cloud
スマートマットクラウドは、重量センサ「スマートマット」を使ってリアルタイムで在庫を計測できる、クラウド×IoTの在庫管理システムです。管理対象のモノをマットの上に載せるだけで、重量データが自動的にクラウドへ反映されるため、入力ミスを極力抑えつつ、正確な残量を常に把握できます。
ZAICO
ZAICOはライトユーザーから、高度な在庫管理の自動化まで対応するクラウド型の在庫管理システムです。
月額3,980円で3ユーザー込み、基本機能をカバーするミニマムプラン。月額9,800円で3ユーザー込み、カメラOCR入力や在庫金額自動計算、セット品・発注点アラートなどを追加したライトプラン。月額49,800円で10ユーザー込み、初期導入サポートと画像認識登録、ZAICON連携など高度機能が一括で付くプロプランが用意されています。
ロジザードZERO
ロジザードZEROは、入荷・保管・出荷・棚卸をサポートするクラウド型WMSです。料金は要見積です。
カスタマイズが必要な場合は、アドオン開発プランや専用環境プランで柔軟に対応してもらえます。
クラウドERPキャムマックス
「クラウドERPキャムマックス」は、在庫管理・販売管理・生産管理を一元化する中小企業向けのクラウドERPです。
初期費用は10万円、月額基本7万円に5アカウント単位でライセンス料2万円を加える、シンプルでわかりやすい従量制の料金体系です。
在庫管理システムの費用が「要見積」になる理由
在庫管理システムの料金を「要見積」とするベンダーが多い理由は、導入規模や業務フローが会社ごとに異なり、固定定額プランではコストと機能のバランスが取りにくいか、という理由があります。導入支援やカスタマイズの幅も広く、データ移行、権限設定、帳票レイアウト変更といった作業量は、現状システムと運用ルールによって大きく増減します。
そのため多くのベンダーはヒアリングした条件に合わせて初期費用や月額を調整する要見積もり方式を採っています。
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在庫管理システムの費用に関するよくある質問
Q. 総費用は何年で試算したらいいですか?
A. クラウド型の場合は初期投資が抑えられるため、一般的に3年を基準に総コストを算出します。デバイス端末の買取を含むケースでは減価償却やバッテリー交換などを考慮し、5年を目安に計算するのが標準的な方法です。
Q. 無料プランだけで在庫管理できますか?
A. 一般的に在庫管理システムの無料プランは登録件数やユーザー数に上限があります。SKUが増える、拠点を追加した時点で有料版への移行が必須になることが多いため、本格運用では月額課金を見込んでおく必要があります。
Q.補助金を活用する上で気をつけることはありますか
A. 補助金は採択率や交付タイミングによって資金繰りが変わることがあります。採択遅延や減額等を想定した試算をしておくことをお勧めします。
AI×IoTで在庫削減。在庫管理システム「スマートマットクラウド」
スマートマットクラウドは、IoT重量センサで在庫の重さをリアルタイムで計測・管理するクラウド型在庫管理システムです。管理対象の物品をマットの上に載せるだけで、重量データが自動的にクラウドへ反映しリアルタイム在庫を見える化します。
在庫管理の自動化・省人化
IoT重量センサが24時間稼働し、在庫を監視。人手をかけた棚卸や目視チェックをカットできます。在庫管理の人件費削減と同時に在庫差異の課題も解消します。
AI×IoTで在庫圧縮を促進
重量データに基づく消費推移グラフで在庫を可視化。IoTで取得したデータをもとにAIから最適な在庫量提案を受け取ることができます。
置くだけで完了。設置コストを抑えた設計
IoTデバイス「スマートマット」は工事不要で即稼働。レイアウト変更や増設も置くだけ完了で、拡張コストを継続的に低く抑えます。
「スマートマットクラウド」で在庫管理を効率化した成功事例
半年運用で試算通り約1.5倍の費用対効果(株式会社SUBARU様)

スマートマットクラウドの導入時、年間244日、1日1.5時間の作業時間削減で、費用対効果は約1.5倍という試算にもとづき、初回導入70台という数字を決定しました。半年運用し、ほぼ期待通りの費用対効果が出ています。
(参考・参照リスト)
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独立行政法人 中小企業基盤整備機構「IT導入補助金2025」ポータルサイト
経済産業省 商務情報政策局 情報技術利用促進課「DX投資促進税制 - デジタル関連投資に対する税額控除・特別償却」
ZAICO株式会社「ZAICO 料金プラン」
ロジザード株式会社「クラウドWMS ロジザードZERO ― 利用料について」
株式会社キャム「クラウドERP キャムマックス 価格」