印刷業界が置かれている現状
印刷業界は、現在厳しい状況に置かれています。
業界全体の印刷出荷額は、出版印刷のうち大きな割合を占める雑誌の廃刊や部数減少が進んでいる影響を受け、1999年以降、大幅な縮小傾向にあります。
さらに電子書籍などデジタル化への移行やペーパーレス化もあり、今後も紙印刷の需要減少は継続する可能性が非常に高い状況です。
そんな中、各企業は印刷物に付加価値をつけたり、新たな価値を創出したりしながら、新たなビジネスモデルへの転換を図っています。
印刷業での生き残りをかけた取り組みのひとつに、DX推進という選択肢があります。
印刷DXの目的
印刷業界でDXを推進する目的を整理してみました。
- 業務の合理化:IoTやRPAの利用によって定例業務の省力化や自動化をはかる
- 作業の見える化:蓄積されたデータの分析によって課題を認識し、業務改善につなげる
- 移動コストの削減:コミュニケーションツールやデータ送信システムを活用しリモートワークを推進する
印刷DX導入の進め方
印刷業でこれからDXをすすめていくなら、以下の分野から手をつけていくことをおすすめします。
印刷工場の生産管理のシステム化
工場でのボトルネックになっている工程、効率化の余地が多い工程をIoTやRPAを導入して自動化します。
社内業務のデジタル化
在庫管理や業務報告など周辺業務を自動化・省力化します。
印刷業界の在庫管理とDX
資材管理
印刷業の周辺業務のひとつに在庫管理があります。
「早い・安い・きれい」が求められる印刷業界では、業務に必要な資材の在庫切れ回避が重要課題になっています。
遠隔管理
印刷会社の持つ在庫は、自社で使用するインキや用紙、刷版といった資材だけではありません。
付加価値を上げるために、商業印刷を行う企業は得意先のパンフレットや封筒、チラシ、リーフレット、ポスターの在庫管理まで引き受ける企業が増加傾向にあります。
残数が少なくなったら速やかに納品ができるよう、
- 顧客先にある在庫
- 工場から離れた倉庫に保管中の在庫
を印刷会社が遠隔管理するケースも増えています。
印刷業界導入が進むDX、スマートマットクラウドとは
IoT在庫管理機器スマートマットクラウドは、在庫の残量を自動的に計測。実物の重さを検知して計測するため、実在庫と理論在庫との差異解消に効果的です。
生産管理システムをはじめ、他システムとの連携実績も豊富。
また実物を見に行かなくても、遠隔から在庫残量を一元管理が可能。保管倉庫や取引先の在庫をリモートで確認できます。
在庫情報は簡単共有ができ、工場と倉庫、顧客との在庫情報のやり取りも必要ありません。
印刷業における在庫管理の課題
お客様の実際の声をもとに、印刷業でのスマートマットクラウド導入のきっかけを以下にまとめました。
印刷用紙は種類も量も多く、数量確認に大きな労力を割いている
資材を手書きの伝票を元に管理しているが、書き間違いがあり、在庫差異が発生している
現場の職人が在庫管理を兼務しているが、負担が担当者に集中している
スマートマットクラウドの印刷業導入事例
- 資材
- 用紙
- 製本用糊・接着剤
- 保守部品
- 印刷機の保守用パーツ
- 製品
- パンフレット
- カタログ
- 封筒
- 帳票