スマートホテルとは

スマートホテルとは、AIやIoTを導入、デジタル技術によりスマート化(効率化)されたホテルのことです。
すでに国内には、このスマートホテルが登場していて、代表的な事例としては
● 福岡「&AND HOSTEL(アンドホステル)」
2016年8月に日本で初めて誕生したスマートホステル。上野、浅草、秋葉原などにも展開。
●AND HOSTEL ASAKUSA
宿泊特化型のタブレット、tabii(タビー)が備え付けられたIoTルームを完備。
tabiiで観光情報や動画などが楽しめるほか、部屋のデバイスを一括で操作することが可能。
● 京都「MUSUBI HOTEL京都四条大宮」
2019年4月3日に開業した最新スマートホテル
など、インバウンド需要を背景に、外国人に人気のエリアを中心に開業が広がっています。
また、インバウンドホテルやカプセルホテルなどでも最新のIT技術・IoTを利用した、自動で適切な温度・湿度になる空調家電や、人工知能が搭載されたスピーカーや清掃家電、自動チェックイン・チェックアウトなどが導入されています。
このようにIoTやAIを利用し、スマート化が進むホテル・旅館業界ですが、これらの最新技術は多くの課題を抱える在庫管理においても続々導入が進んでいます。
次の章からは、ホテル・旅館業界の在庫管理の課題とそれを解消する最新IoTについて詳しく解説していきます。
ホテル・旅館業界の在庫管理の課題
ホテルや旅館の在庫管理は、食品・リネン・アメニティ・大浴場のタオルなど管理している商材が多く、手間と労力がかかります。
また、提供する食事に使用するさまざま食材のフードロス(食品ロス)・食料廃棄を引き起こしたり、逆に提供できない事態を防ごうと過剰在庫を抱えたりという問題が多いのが実情です。
さらに、ホテルや旅館業界も人材不足のため、通常の業務に加え、在庫管理業務を兼任していることが多く、現場スタッフの負担が大きくなってしまいがちに。
ホテル・旅館の在庫管理とIoT【メリット】
このような課題を解決するために、近年はIoTによる在庫管理システムを導入するホテルや旅館が増えています。
IoT機器を利用した在庫管理システムを導入するメリットとしては

● 在庫管理・発注にかかる手間を削減し、人手不足を解消!本来の接客・調理・清掃といった重要業務に集中できる
● 在庫状況を分析し、無駄な発注をなくすことでフードロス(食品ロス)・食料廃棄を防止
● 在庫切れがなくなり、顧客満足度もアップ(ガッカリさせない)
● 過剰在庫がなくなり、収支面も安定
● アメニティや食材、備品などさまざま管理品を人力で棚卸する手間と労力を大幅に削減できる
などといった嬉しい効果が期待できます。
ホテル・旅館に必要な最新技術IoTとは
IoT(アイオーティー)とは、英語のInternet of Thingsの略で、「モノのインターネット」という意味です。
あらゆるモノをインターネット(あるいはネットワーク)に接続する技術のことで、具体的には以下のようなことを可能にします。
- 離れた場所からモノを操作する
- 離れた場所からモノの状態を把握する
- モノや人の動きを検知する
- モノとモノとを繋ぐ
IoTを使った家電や設備には、センサーやカメラなどが搭載されており、モノの状態や周辺環境といった情報を感知・収集し、インターネットを介して、それらのデータを人やモノに伝えます。
ホテルや旅館業界もIoTを導入することで、在庫状況などを把握し、より効率的な在庫管理や棚卸・発注が可能になります。
搭載されているセンサーは、機器によって光センサーや温度センサー、重量センサーなどさまざまです。
ホテル・旅館の在庫管理・発注・棚卸の課題を解消!スマートマットクラウド

スマートマットクラウドは、体重計のような形の在庫管理用IoT機器です。
置くだけで在庫の見える化が誰でも簡単に可能な在庫管理システムです。
棚卸と発注を自動化し、在庫管理をミスなく簡単に実施することができるほか、CSV自動出力も可能なので、データをスピーディに共有・活用できます。
ホテル・旅館業界での在庫管理の具体的な課題といえば…

・備品の種類が多くそれぞれの数量も非常に多い。目視で数えにくいものが多い。
・頻繁に人が出入りするため、備品を誰が使用したのか管理できない。
・スペースが限られており、備品を数える作業が他の従業員の邪魔になってしまう。
このような「ホテルや旅館特有の在庫管理の課題」を、スマートマットクラウドなら解決できます。

スマートマットクラウド導入のきっかけ
スマートマットクラウドは現在、業界問わず幅広いお客様に導入・活用していただいています。
お客様の実際の声をもとに、抱えていた課題とスマートマットクラウドを導入したきっかけを以下にまとめました。
- 食品・ドリンク類、アメニティの棚卸・発注が業務負担に
- そもそも現場では圧倒的な人手不足に悩んでいる。RPAやIoTを使った機械化・自動化は必須
- ホールとキッチンのやり取りが煩雑で職場の雰囲気悪化の一員に
- 生鮮品や食材の廃棄ロスが収益を圧迫している
- 大浴場のタオル切れがあり顧客満足度が著しく低下している
- 現場スタッフには単純作業ではなく、接客や企画などの重要業務に集中してほしい
スマートマットクラウドの使用事例



↑ 客室で使うシーツや枕カバー、タオルやパジャマのように日々入れ替えが必要になる備品の管理に役立ちます。ホテルや旅館のオペレーションをできる限り自動化し、理想の「スマートホテル」に近づけることも可能です。
スマートマットクラウドをオフィスでご利用いただいているお客様の実際の使用例をご紹介します。コードレスかつ省電力なスマートマットクラウドはサイズ展開にも強みを持っており、以下のようにさまざまなお客様のニーズ・ご利用方法に対応させていただいています。
※サイズ展開に関する詳しい説明はこちら
- 計測商品(例)
- シャンプー・歯ブラシ・ボディソープなどのアメニティ類。業務用ダンボールごと
- ホテル内の飲食店・バーで出すアルコール・清涼飲料水。ケースやダンボールごと
- ビュッフェの食材・ドリンク。ビュッフェウォーマー、チューフィングごと
- 割り箸、パンフレット、紙類などの消耗品・包装資材
- 置き場所(例)
- ホテルバックヤードにあるアメニティ保管場所の棚に多数配置
- 飲食店・バーの保管部屋の床
- ビュッフェ機材の下。5分間隔で残量チェック