在庫管理システムを選ぶ評価基準のひとつに費用対効果があります。
費用対効果とは、システムの導入や運用にかかるコストと導入によって得ることができる効果を金額に換算したものとを比較したもの。コストパフォーマンスともよばれ、この指標でシステムを導入すべきかどうかを判断したり、導入効果を測定したりします。
この記事では在庫管理システムの費用対効果の考え方について解説。費用対効果の計算の仕方や、費用対効果とあわせて評価したい時間対効果という考え方について説明します。
一般的な費用対効果の計算式はシンプルです。
数式の「効果」の数値は在庫管理システムの導入によって削減できた業務量に、人件費の単価を掛けて算出するケースが多いようです。
在庫管理システムの費用対効果の具体例をあげてみましょう。
在庫の実地棚卸と発注作業に、週1回3人のスタッフが2時間作業を実施している場合、次の式で求められる数値が週あたりの効果となります。
(スタッフAの時給額+スタッフBの時給額+スタッフCの時給額)×2
人件費にフォーカスした計算方法を採用した場合、企業の導入の検討段階で多くの在庫管理システムに投資しても費用対効果が見合わないとされ、導入そのものが見送られてしまうことがあります。
在庫確認・発注・棚卸などの在庫管理作業に効果を限定して見ると、これまで通り目視や手書きによるアナログ作業を続ける方法がコストがかからないと判断されてしまいがち。
しかし実際のシステムの導入によって得られる効果は人件費削減以外にもあります。
例えば、
これらはシステムの導入によって得られる大きなメリットですが、計算で簡単に出せるものではないため社内での試算が難しく、見落とされ評価されにくいという特徴があります。
在庫を数えて発注するという在庫管理の作業は重要なものですが、在庫管理業務は定型業務であり、新たに利益を生む仕事ではありません。
しかし在庫管理は経営的には必須の業務で、専門性が高い業界、人手が足りていない業界でも、貴重な人材が担当。本来の仕事と兼務で在庫管理を行なっています。
というように、各業種で在庫管理によって重要業務の中断が発生し課題になっています。
そこで時間対効果に着目した事業者が、重要業務に人材を集中させる目的で、在庫管理に積極的に自社へ在庫管理システムを導入する動きが目立つようになりました。
時間対効果とは、時間を軸として効果を計測する考え方です。
在庫管理の自動化で、これまで在庫管理に費やしていた時間をより利益に結びつく業務に使うことが可能に。
労働人口の減少により人材の確保が難しくなりつつある今、費用対効果とあわせて時間対効果に注目し、より大きな収益を得るためにはどうしたらよいか、という観点で在庫管理システムをえらぶことをお勧めします。
在庫管理システムを導入する際に考慮すべきポイントをまとめました。
在庫管理システムを導入する際にコストとあわせて考慮すべきポイントをまとめました。
在庫管理システムを選ぶときは、人件費や工数といった定量的な効果だけでなく、運用のしやすさ、従業員満足度など定性的な効果もポイントとなります。
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推移を把握できるグラフで適切な在庫量を判断し、在庫圧縮を促進します
スマートマットはA3サイズ〜A6サイズまでの4サイズ展開。ケーブルレスで、冷蔵庫・冷凍庫利用も可能。
自社システムや他社システムと連携を行い、より在庫管理効率UPを実現します。
▼【病院】医療スタッフの残業を削減(うなやま整形外科)
導入前はレントゲン技師をはじめ、専門の資格を持つ医療スタッフが在庫管理業務を担当していました。導入コストと人件費を比較したところ人件費の方が高く、院内業務効率化ツールとしてスムーズに採用が決定。導入後は在庫管理のための残業費も発生しなくなりました。
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