- 手書き
- エクセル・スプレッドシート
- 工程管理ソフト
工程管理ソフトは、紙に手書きで行なっていた工程管理業務をデジタル化するソフトウェアのこと。工程管理ソフトは、納品リードタイムを短縮し、トラブル防止や情報共有の効率を向上させる目的で導入されています。
工程管理ソフトは各工程ごとにかかる日数・作業内容・作業量・納期までのスケジュールを見える化する工程表の作成や、工程表管理に使用します。
今回は工程管理ソフトで作成できる工程表とは何か、工程表を作成する方法、工程管理ソフトの種類や、選び方のポイントについて解説します。
各工程ごとにかかる日数・作業内容・作業量・納期までのスケジュールを見える化した作業予定表のことを工程表と言います。工程表は、建築業、製造業、ソフトウェア開発の分野等で広く使用されています。
工程表を作製するには次のような方法があります。
ペンと紙、ホワイトボードに工程表を作成する方法は、未だ多くの企業が使っています。特別なソフトやツールを必要とせず、コストがかからないという特徴があります。
オフィスソフトのエクセルやGoogleのスプレッドシートを使って工程表を作成することもできます。
スプレッドシートは無料、エクセルの場合はすでにMicrosoft Officeを使用している場合は無料で利用できます。
手書きの場合に比べて、関係者への工程表の共有が簡単で、変更もしやすいのが特徴です。
一方で自分で一から工程表を作成する場合は関数やマクロの知識が必要であったり、共有権限の設定ミスによって情報漏洩のリスクがある、というデメリットがあります。
手書きの手軽さと、エクセルやスプレッドシートのデータ式の工程表の使い勝手のよさ、双方のメリットをあわせ持つのが工程管理ソフトの活用です。
特別な知識なしに、ソフトウェア機能によって見やすい工程表を作成し、簡単に変更・共有することができます。無料のソフトウェアもありますが、一般的には工程管理ソフトの導入費用・ランニングコストが発生します。
工程管理ソフト導入時に発生する初期費用やランニングコストは、中小規模の事業所のDX推進の足かせとなっています。
そのため、中小規模の事業者によるDX推進を支援するため、国や自治体が各種補助金を交付しています。
工程管理業務のDXを検討中で費用面での懸念がある企業は、補助金利用の検討をしてみることをお勧めします。
【中小企業を支援する補助金の例】
建築業の施工管理では次の4つの管理を「4大管理」と呼び、工事を成功させるために不可欠な管理としています。
工程管理とは工期内に工事を完成させるためにスケジュールや進捗を管理する業務のこと。工程管理ソフトで工程表を作成して見える化し、それに基づいて職人の人員配置や重機・資材の管理を行います。
建設業では、協力会社や職人など社外の関係者が多く、工程に変更が生じたときは確実に情報共有する必要性があります。
エクセルファイルやPDFファイルなど社外へ共有しやすい形式に出力できるシステムを選ぶことをお勧めします。
製造業では、他工程には見えにくい作業の進捗情報を可視化する必要があります。
製造業向けの工程管理ソフトの機能は次の機能を柱としています。
製造業では、リアルタイムの状況を把握するために、工程管理ソフトへの入力を迅速におこなう必要があります。
製造業では扱う原材料や部品の点数が多いため、現場でのソフトへの入力負担を最小限に抑えるために、自動で情報登録ができるIoTを活用した工程管理ソフトを導入することをお勧めします。
製造業で工程内のものの動きを見える化する、センシング技術を紹介します。
工程管理システム「スマートマットクラウド」は重量センサを搭載したデバイスにスマートマットに原材料や部品、仕掛品を載せると、その重さから在庫数を計測し自動的にデータを記録します。
つまり人が工程管理ソフトに情報を手入力する作業は不要。
現場に負担をかけることなくリアルタイムに工程内の状況を、他工程と共有します。
スマートマットクラウドはリアルタイム実在庫の見える化で在庫管理、工程カイゼン・DXを進めるIoT SaaSプロダクトです。IoTで現場のモノの動きを捉え在庫管理を自動化、その上で工程内のモノの流れを分析し問題を見える化します。さらにリアルタイム実在庫データを武器に工程を跨ぐ流れの澱みを特定しDX、現場力の向上に寄与します。
在庫置き場に出向くことなくリアルタイムで管理画面から部品と仕掛品の在庫数を確認できます。在庫確認や補充タイミング把握のため、倉庫や工場内を走り回る必要はもうありません。
スマートマットクラウドは生産工程の進捗状況も可視化。
後工程からひとつ前の工程に、必要な部品を、必要なタイミングで、いくつ必要かを自動で伝えることで、製造業の生産プロセスに潜むさまざまな課題を解消します。
◆特徴