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iDempiere(アイデンピエレ)【特徴・機能・インストールや使い方・評判・導入事例・IoT在庫管理との連携】

作成者: Admin|2021/07/09 7:34:04

iDempiere(アイデンピエレ)とは

iDempiere(アイデンピエレ)とは、ライセンス料無料で使用することができるオープンソースのERPです。

そして、ERPとはEnterprise Resource Planningの略で、日本語では統合基幹業務システムと呼ばれます。ERPパッケージやERPシステム、業務統合パッケージと呼ばれることもあります。

iDempiere(アイデンピエレ)は、企業向けに有料で提供されている一般的なERPと比較しても機能的に問題がないほどの業務管理機能を装備。


この記事では、世界でも有数なオープンソースとして注目を集めているERPのひとつであるiDempiere(アイデンピエレ)の特徴、機能、インストールや使い方、評判、導入事例をわかりやすく解説していきます。

また、iDempiere(アイデンピエレと今、話題のIoT機器との在庫管理業務の連携についてもご紹介!

iDempiere(アイデンピエレ)の概要・特徴・メリット

iDempiere(アイデンピエレ)はオープンソースなので、市販のERPと比べ、導入・運用コストが抑えられるというのが最大の強みです。

また、以下のような注目すべき特徴があります。

  • 充実の業務機能(購買管理、在庫管理販売管理生産管理、会計管理、顧客管理など)

  • 1企業で導入できるほか、グループ企業(複数企業)にも導入可能

  • グローバル対応(多言語対応、多通貨対応)で世界中で使用されている

  • 充実した内部統制機能(業務フローの統一、権限管理や操作ログの履歴管理など)

iDempiere(アイデンピエレ)の業務管理機能

iDempiere(アイデンピエレ)の業務機能の中心となるのが「販売管理」、「購買管理」、「在庫管理」、「生産管理」、「会計管理(財務会計/管理会計)」、「顧客管理(CRM/SFA)」の6つです。

それぞれを詳しく解説していきます。

購買管理

発注管理で仕入先に商品を発注し、入荷管理で発注した商品の受入を行い、仕入請求管理で仕入先から送られてきた請求書を管理。

仕入請求管理で債務が認識され、支払管理で債務の支払いが行われ、最終的に出納帳管理で預金出納帳に記帳。実際の口座残高との整合性を維持。

在庫管理

棚卸在庫評価の業務が可能なほか、在庫管理に関係する決算処理も可能。

倉庫間の在庫移動や足りなくなった在庫の在庫補充もできます。

販売目的ではなく、社内で消費した在庫は社内使用在庫として費用処理(在庫調整)する事も可能。

商品Aと商品Bを1つの袋につめて商品Cという新たな商品を作成するような、セット商品を作成する機能も。

生産管理

「Manufacturing Lite」とプラグインとして提供されている「Lebero Manufacturing」の2つの生産管理が標準機能に。

販売管理

受注管理で得意先からの受注を処理し、出荷納品管理では倉庫から商品をピックアップし、出荷処理を行い、納品先の検品まで管理。

売上請求管理では、売上を計上するとともに請求書を発行し、債権管理も。

入金管理で債権の消込み行われ、最終的に出納帳管理で預金出納帳に記帳し、実際の口座残高との整合性を維持。

会計管理(財務会計/管理会計)

購買管理、在庫管理、販売管理の一連の処理の裏では自動で仕訳が起票され、それらの仕訳を集計して会計管」でさまざまな分析軸により集計した管理会計レポートを作成。

一般会計仕訳として、決算整理仕訳などを起票できるようになっており、貸借対照表や損益計算書などの財務諸表も作成可能。

顧客管理(CRM:Customer Relationship Management)

取引先マスタを中心にしてリクエスト管理と見込顧客管理の機能を提供。

リクエスト管理は顧客の要求やクレームをiDempiereのマスタやトランザクションデータと結びつけて管理し、社内で共有。得意先からの取い合わせの履歴管理なども行えるので、小規模なコールセンターなどにも活用可能。

*見込顧客管理:いわゆる営業支援システム (SFA: Sales Force Automation)と言われる機能。

*トランザクションデータ:企業の情報システムなどが扱うデータの種類の一つで、業務に伴って発生した出来事の詳細を記録したデータのこと。

業務アプリケーションを作成するための各種機能一例

iDempiere(アイデンピエレ)はERPとして多くの業務管理機能を提供しているだけでなく、業務アプリケーションの開発フレームワークとして、業務アプリケーションを開発するうえで必要となるさまざまな機能を提供。

以下の機能を活用する事で、業務アプリケーションを生産性高く開発する事ができます。

ログイン機能 組織管理
ユーザー管理/権限管理 取引先管理
マルチ言語 マルチ通過
ワークフローエンジン 会計仕訳作成
クラウド対応 データダウンロード
データアップロード Webサービス/Web API
添付ファイル ダッシュボード&ガジェット
伝票番号の自動採番 カレンダーによる伝票登録制御
管理項目の追加 データ入力/編集画面作成
データ検索/画面作成 パッチ処理/条件入力画面作成
レポート/帳票作成 ログ管理
ジョブスケジューラー レスポンシブデザイン

※2021年7月時点

iDempiere(アイデンピエレ)の価格・料金プラン

iDempiere(アイデンピエレ)はすでにご紹介した通り、オープンソースのERPなので、自力で導入するなら初期費用やライセンス料は無料です。

「自信がない」「不安だ」「サポートしてほしい」という人向けに有料のトレーニングが用意されています。

詳細はコンピエール ディストリビューション ラボのサイトの問い合わせフォームへ。

※2021年7月時点

iDempiere(アイデンピエレ)のインストールや使い方

iDempiere(アイデンピエレ)のインストールや使い方はコンピエール ディストリビューション ラボのサイトに詳細や手順が記載されています。

また、同サイトには、iDempiere(アイデンピエレ)の詳細を資料を使って解説した無料動画もあるので、そちらもチェックしてみましょう。

iDempiere(アイデンピエレ)の導入事例

iDempiere(アイデンピエレ)の導入事例もディストリビューション ラボのサイトで紹介されています。

日本企業のほか、モスクワ、イタリア、インドなど世界各国の詳しい導入事例をチェックすることができます。

iDempiere(アイデンピエレ)の評判

2021年7月時点でネット上に掲載されているiDempiere(アイデンピエレ)の評判をいくつかピックアップしました。

サービス業

プログラムを自由に変更することができます。ERPという高額に思われがちなシステムを無料で使用することができて、しかも知識やスキルがあれば自由にカスタムすることができます。

業種不明

幅広い機能があるため、自社で使いこなすのが難しいです。また、テクニカルサポートを受ける際は他社の協力が必要となります。

ERP連携に必要な在庫管理のIT化に欠かせないIoT

ERPに連携することを視野に入れると、在庫管理もIT化が必要になります。

ITを利用した在庫管理システムの中で、モノに組み込まれているセンサーやデバイスをインターネットにつないでデータを集めるIoT在庫管理システムが注目を集めています。

在庫不足は売上の減少に、過剰在庫は倉庫スペースの圧迫や在庫ロスに繋がるため、在庫管理は必要不可欠な業務です。

新型コロナウイルス、人手不足などさまざまな問題に直面している状況下において、いかに効率化して正確に在庫管理を行うことができるかが重要となります。そこで注目され、近年続々と各企業で導入されているのが在庫管理の自動化であり、その最も有効な方法として以下の2つが大きなキーワードとされています。

DX(デジタルトランスフォーメーション)

企業の営みや産業全体をデジタルの力でよりよくしていく取り組み

IoT(Internet of Things)

IoT=「モノのインターネット化」

IoT機器を導入することにより、「自動化」や「見える化」が可能になり、棚卸、現場作業の改善、在庫管理、工程管理、品質管理なども効率的に行えるようになります。

このように稼働状況や生産状況、在庫などのデータを分析することで、人力では発見しにくい問題や傾向なども把握できるようになり、生産性の向上やロスタイムの削減につながります。

デジタルテクノロジーを駆使して、企業経営や業務プロセスそのものを根本的に改善していくDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するためにIoTは欠かせない要素となります。

また、新型コロナウイルス対応などで業務に忙殺されている医療分野や調剤薬局、リモートワークを取り入れたい現場スタッフをサポートすることも大いに期待されています。

次の章では置くだけで在庫の見える化が可能!今、話題のIoT機器「スマートマットクラウド」をご紹介します。

iDempiere(アイデンピエレ)の在庫管理を効率化!スマートマットクラウド

現場のあらゆるモノをIoTで見える化し、発注を自動化するDXソリューション「スマートマットクラウド」を使えば、簡単に自動化が可能です。スマートマットの上に管理したいモノを載せるだけで設置が完了。

あとはマットが自動でモノの在庫を検知、クラウド上でデータを管理し、適切なタイミングで自動発注してくれます。

さまざまな自動発注に対応

お客様の発注先に合わせた文面でメール・FAXの送信が可能です。

在庫圧縮を促進

推移を把握できるグラフで適切な在庫量を判断し、在庫圧縮を促進します

置く場所を選びません

スマートマットはA3サイズ〜A6サイズまでの4サイズ展開。ケーブルレスで、冷蔵庫・冷凍庫利用も可能。