- 不良在庫
長期間売れずに残っていて、今後も通常の価格で売れる見込みがない在庫。 - 過剰在庫
売れずに残っているが、まだ売れる見込みがある在庫。
不良在庫(ふりょうざいこ)とは、長期間売れずに残っていて、今後も通常の価格で売れる見込みがない在庫のことです。
この記事では不良在庫と過剰在庫との違い、不良在庫の具体例、処分方法と処分するメリット、不良在庫問題を解消するIoTと導入事例をわかりやすく解説していきます。
不良在庫は、「バッドストック(英語:bad stock)と呼ばれたり、不動在庫、滞留在庫、死蔵在庫などと言い換えられることもあります。
よく似た言葉として過剰在庫がありますが、不良在庫と過剰在庫は異なる意味を合いを持ちます。
二つの違いを簡単にまとめると
具体的には、不良在庫には次のような商品・製品が該当します。
倉庫に滞留しがちな不良在庫ですが、発生してしまったら積極的に処分する方が得策です。 不良在庫を処分することでどのようなメリットが生まれるのかをまとめてみました。
不良在庫のデメリットは仕入れや製造にかかったお金を回収できないだけではありません。保管場所代や管理の人件費でコストがさらにかかるという特徴があります。
不良在庫を持ち続けることは、経営に悪影響を及ぼすため、不良在庫の削減は重要な課題となっています。
また不良在庫は在庫の中に混じっていることで、他の在庫の価値まで下げてしまうこともあります。
▼ 他の在庫の価値を下げる不良在庫の例
すでにある不良在庫は処分を検討し、新たに不良在庫をつくらない仕組みを作ることが大切です。
すでにある不良在庫の処分には以下のような方法があります。
賞味期限や消費期限があり、廃棄する以外に方法がない場合は速やかに正当な手続きを踏んで廃棄します。医薬品などは安全面に十分配慮する必要があります。
店頭やECサイトで売りきりのためのセールを実施します。
しかし頻繁なセールは企業やブランドイメージダウンにつながることがあるので要注意です。
専門業者に依頼し、買い取ってもらいます。この場合、どの市場に流通するか分からず、場合によっては企業のイメージを損なうリスクがあります。
在庫処分|在庫を処分するメリットと余剰在庫を発生させない方法とは
不良在庫を処分する際、節税のために棚卸資産評価の損失計上や廃棄損計上という会計処理をすることがあります。
単純な物価変動や過剰生産ではこのような計上が認められないケースもあります。廃棄損の計上には必要書類の添付が求められ、税務調査でも重点チェックのポイントになります。
会計士や税理士と相談し、事前に棚卸資産評価損や廃棄損に計上できるのか検討する必要があります。
不良在庫を今後生み出さないようにするには次のような方法があります。
欠品を出さずに企業利益を最大にする在庫量を把握する。在庫管理システムを導入する。
一定期間内に在庫を販売する回数を高め、長期保管による品質劣化を防ぐ。
正確なニーズを把握するために流行や季節の需要予測を行う。
▼関連記事はこちら
適正在庫とは【考え方・安全在庫との違い・計算式・適正在庫に近づけ維持する方法・成功事例】
次の章では、適正在庫を維持し、在庫回転率を高めるのに効果的なIoTソリューションについて解説していきます。
現場のあらゆるモノをIoTで見える化し、発注を自動化するDXソリューション「スマートマットクラウド」を使えば、簡単に自動化が可能です。スマートマットの上に管理したいモノを載せるだけで設置が完了。
あとはマットが自動でモノの在庫を検知、クラウド上でデータを管理し、適切なタイミングで自動発注してくれます
お客様の発注先に合わせた文面でメール・FAXの送信が可能です
推移を把握できるグラフで適切な在庫量を判断し、在庫圧縮を促進します
スマートマットはA3サイズ〜A6サイズまでの4サイズ展開。ケーブルレスで、冷蔵庫・冷凍庫利用も可能。
自社システムや他社システムと連携を行い、より在庫管理効率UPを実現します。