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季節指数(季節変動指数)【意味・季節要因・計算方法と数式・季節調整法との使い分け・算出に効果的なIoT】

作成者: Admin|2022/05/27 2:01:03

季節指数(季節変動指数)とは

季節指数(季節変動指数)とは、季節や月ごとの自然現象や社会習慣による売上高の変化を指数化したものです。

季節変動とは、一般的に通常、一年を通して決まった動き(一年を周期とした変動)のことで、年間を通じた商品(製品)の売れ行きの、好不調の周期を表します。

季節変動は、具体的には以下のような季節要因によって生じるとされています。

  • 自然条件(四季や天候)

    社会行事などによる暦の要因(お盆やゴールデンウィーク、年末年始などによる休日が続く月や2月など暦の日数が少ない)

  • 地域の行事(祭りやイベントなど)

  • 制度・習慣(入学式、卒業式、お中元、お歳暮、ボーナス、昇給など)

上記のような季節要因により、例えば…

  • 夏には夏物衣料やエアコン、アイスクリームなどの需要が高まる

  • 休日の多い月は工場の稼働日数が少なくなるので、生産が減少してしまう

  • お祭りや花火大会などのある月は、関連商品の需要が高まる

  • 梅雨前や年末年始は美容院の利用が増える

  • ウィルス系疾患が増加する秋から冬、休診前の年末年始は医療機関の患者が増える

といった影響で売上高の変化が起こります。

このような季節要因によって起こる季節指数(季節変動指数)を毎月の生産計画や販売計画、発注・仕入れ計画に活用することで、効率的な製造・販売や接客、治療、施術などが可能になります。

季節指数(季節変動指数)は、さまざまな業種で活用されており、なかでも飲食店・スーパーマーケット・パチンコ・製造業など季節要因に大きく左右される業界では欠かせない統計データの手法とされています。

この記事では、季節指数(季節変動指数)の意味、季節要因、計算方法と数式、季節調整法との使い分け、算出に効果的なIoTについてわかりやすく解説します。

季節指数(季節変動指数)の計算方法・数式

では、季節指数(季節変動指数)はどのような求め方・仕方で計算できるのでしょうか。

具体的な計算式は以下のようになります。

  • 季節指数(季節変動指数)=各月の平均売上高÷基準売上高×100%

    同じ商品に関する1年間の売上高を100%とした場合の各月の売上高構成比を示す数値。同じ商品に関する1年間の売上高変動の傾向がわかる。
    • 季節指数(季節変動指数)=(各月の売上高÷1ヶ月の平均売上高)×100%

      同じ商品に関する1ヶ月の平均売上高に対する各月の売上高を示す数値。1ヶ月の平均売上高と比較して、その月の売上高は多いのか少ないのかがわかる。
    • この方法を飲食店・スーパーマーケット・パチンコ・製造業など季節要因に大きく左右される業界に活用すれば、過剰や欠品などを防ぐことが可能になります。

季節調整法との使い分け

季節調整法とは、季節要因によって起こる季節指数(季節変動指数)を取り除いた季節調整値を利用する方法です。



短期的な動向を見ていくためには、1年を周期として繰り返される季節変動が含まれていると、足下の動きが毎年の定期的な動きなのか、それとも季節要因による特殊な動きなのかが判断できません。

季節要因による変動を除いた季節調整法を利用すれば、当月と前月や前々月などとの比較や直近の動向を確認することが可能になるので、精度の高い比較・分析が可能となります。

そのため、総務省や経済産業省などの官公庁や民間などから発表される経済統計データでは、経済指標の季節変動を調整するために季節調整法が広く利用されています。

季節指数(季節変動指数)と季節調整法の大まかな違いを簡単にまとめると…

  • 季節指数(季節変動指数)

    季節による変動を含む毎月の売上高(実績値)から計算した指数。

    主に「前年同月」の結果と比較をするために使用されるため、飲食店・スーパーマーケット・パチンコ・製造業など季節要因に大きく左右される業界などの生産計画や販売計画、発注・仕入れ計画などに利用されている。
    • 季節調整値

      毎月の売上高(実績値)から季節による季節指数(季節変動指数)を取り除いたもの。

      「前月」と比較することができ、足下の経済動向をよりわかりやすく把握することが可能なため、より正確な経済動向などを見るために利用されている。

季節指数(季節変動指数)を効果的に算出するためのIoT

飲食店・スーパーマーケット・パチンコ・製造業など季節要因に大きく左右される現場において、的確な生産計画や販売計画、発注・仕入れ計画を行うために活用されている季節指数(季節変動指数)。

過去の販売実績や売上データを導き出し、過剰在庫や在庫不足を削減し、適正在庫を保ち円滑な製造・販売・接客(施術・治療)を行うためには、すべての在庫を見える化するITツールの導入は今後の成長のカギとも言われています。

新型コロナウイルス、人手不足などさまざまな問題に直面している今、需要や売り上げを予測し、いかに効率化して正確に仕入れ・発注・製造・販売・接客(施術・治療)・在庫管理を行うことができるかが重要となります。

そこで注目され、近年続々と各企業で導入されているのが在庫管理・発注・棚卸の自動化・デジタル化であり、その最も有効な方法として以下の2つが大きなキーワードとされています。

DX(デジタルトランスフォーメーション)

企業の営みや産業全体をデジタルの力でよりよくしていく取り組み

IoT(Internet of Things)

IoT=「モノのインターネット化」

IoT機器を導入することにより、「自動化」や「見える化」が可能になり、発注・棚卸、現場作業の改善、在庫管理、生産管理なども効率的に行えるようになります。

このように稼働状況や生産状況、在庫などのデータを分析することで、人力では発見しにくい問題や傾向なども把握できるようになり、生産性の向上やロスタイムの削減につながります。

デジタルテクノロジーを駆使して、企業経営や業務プロセスそのものを根本的に改善していくDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するためにIoTは欠かせない要素となります。

次の章では置くだけで在庫の見える化・発注・棚卸のデジタル化が可能!今、話題のIoT機器「スマートマットクラウド」をご紹介します。

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