SmartMatCloud

モノづくり産業における
次世代の価値づくり・現場競争力づくり

~イノベーションから利益を生み出す、DX人材の活躍と
次世代スマート工場への変革ステップ~

2023年10月19日 13:30~17:40

参加無料

オンライン開催

  • 長内 厚 氏

    早稲田大学大学院
    経営管理研究科・教授

  • 林 英俊

    株式会社スマートショッピング
    代表取締役

  • 強力 雄 氏

    株式会社ゴーリキ
    代表取締役社長

  • 奥山 博史 氏

    ヤンマーホールディングス
    株式会社 取締役CDO

  • 松川 弘明 氏

    慶應應義塾大学理工学部
    管理工学科教授

お知らせ Information

  • 2023年10月20日   終了いたしました。
  • 2023年10月5日 視聴URLをご案内を開始いたしました。メールボックスをご確認ください。
    メールボックスを「【視聴URLの送付】」や「10月19日カンファレンス」等で検索されても見つからない場合、右記までご連絡いただけますと幸いです。b2b-marketing@smartshopping.co.jp
  • 2023年8月21日 カンファレンスページを公開し、お申込みを開始しました。

Monozukuri Strategy
Management DX Forum
For Executives

Theme ものづくり
企業の価値
づくり
と競争力

市場、環境、社会の変化や多様化により、ものづくり企業には社会課題との向き合い方が経営の優先課題として注目されています。従来型の利益創出に加え、原材料等の調達方法の見直し、廃棄物の削減、コスト構造の改善、CO2の排出削減、現場の働き方改革といった様々な課題を解決していくことが求められているのではないでしょうか。

こうした課題に対して、デジタル技術を活用した問題解決が期待されており、多くのものづくり企業で「DX人材の育成・活躍」が経営レベルの取り組みとして宣言されています。 その背景には、DXの推進が、特定の1部門に最適化されたツール導入に限られたり、本部主導の大規模な投資を伴う設備・システム導入に限られたり、リスキリングといった人材研修に留まってしまうなど、企業の競争力に直結する取り組みには至ってないと伺うことが多くあります。

多くのものづくり企業の競争力の源泉は、機能的・情緒的に付加価値のある製品を生み出すイノベーションや技術力、そして品質や価格競争力・納期を支え利益を生み出す生産現場のカイゼン・すり合わせ・問題解決力といった組織能力であることは言うまでもありません。 特に、技術力のある日本のものづくり企業がイノベーションを利益を結びつけ持続的に収益を上げるためには、生産現場において、どのような流れでどのように作るか、いわゆる「ものの流れ」を見直し、磨きこむことがより一層重要になります。

そのため、「ものの流れ」のカイゼン・変革にこそ、デジタル技術の適用やDX人材の活躍の場を増やし、「ものづくり組織能力の拡張」や「事業戦略の推進力を高める」ことが、生産現場の進化と利益創出につながると考えられます。

本フォーラムは、SMART Monozukuri Forumと題し、ものづくり企業の競争力と価値創出の源泉となる「ものの流れ」に焦点をあて、有識者や先進企業の事例を交え、製造生産現場におけるデータ活用と、次世代に求められるスマート工場への変革ステップを考察し、日本のものづくり企業のさらなる前進のヒントを提供します。

Time table タイムテーブル

1

13:30-15:00

基調講演

ものづくり企業のDXの使い方ー不確実性への対応としてのDXー

早稲田大学大学院
経営管理研究科・教授
長内 厚 氏
長内 厚 氏

1972 年、東京都生まれ。1997 年、京都大学経済学部経済学科卒業後、ソニー株式会社入社。ソニーにて 10 年間、商品企画、技術企画などに従事、商品戦略担当事業本部長付を経て京都大学大学院に業務留学。博士号取得後、神戸大学准教授、ソニー株式会社外部アドバイザーなどを経て 2011 年より早稲田大学准教授。2016 年に現職。ハーバード大学客員研究員や国内外の企業の顧問も務める。ニュース、情報バラエティなどテレビ出演多数。ダイヤモンドオンライン連載中。YouTube チャンネル「長内の部屋」でもビジネスや経営に関する発信を精力的に行っている。

技術や市場の不確実性が増すなか、自社がとるべき戦略オプションの見極めは重要性を増すばかりです。 DXも同様に、自社がとるべき戦略に沿わない流行りもののDXでは、大きな意義を持つ取り組みになりません。

特に、技術力による機能的価値の創出が得意だった日本のモノづくり企業においても、変革が求められているなか、強みを生かし弱みを補う適切なDXを推進する意思決定が重要です。

今回は、早稲田大学ビジネススクール教授で、テレビ番組のコメンテーターも担われている長内厚教授に、最新の自動車産業やエレクトロニクス産業の事例を引き合いに出しながら、不確実な社会のなか、自社が取り組むべきDX含む戦略・方向性の意思決定・検討するための枠組みを伺います。

主催者講演

製造業の納期・品質カイゼンを進め、デジタル人材を育てる「モノの流れ」DX

~実は、IoTで実物を24h365日監視+そのデータを分析するスマート工場化で、在庫管理の課題は100%解決できるんです~

株式会社スマートショッピング
代表取締役
林 英俊
林 英俊

京都大学卒業後、株式会社ローランド・ベルガーにて、電機・自動車・小売・ヘルスケア・メディア等幅広い業界に対する、成長・マーケティング戦略の策定、経営体制の整備、海外進出支援などのプロジェクトを経験。
史上最速でシニアコンサルタントに昇進、IE Business SchoolへMBA留学後、プロジェクトマネージャーに。その後、アマゾンジャパンにてプロダクトマネージャとして「Amazonファミリー」と「定期おトク便」立ち上げ、マーケティング、プライシング戦略の策定、新規事業企画を担当し、日本のeコマース市場を開拓。2014年11月、スマートショッピングを設立。

気候変動や地政学リスク等の不確実性の増加や、国内人口の減少や消費トレンドの変化による生産方式の変化など製造業の経営・工場運営において収益性向上に向けて不断の努力が求められ続けています。多くのものづくり企業が、IR資料のなかで、重点取り組みとして、自社およびサプライチェーン全体も含んだ原価低減・納期短縮・品質向上といった生産能力の向上と、それを支えるデジタル人材(DX人材)の育成・活躍を掲げられています。 生産能力の向上や、デジタル人材の活躍にあたっては、生産プロセス最適化に向けたグランドデザインを進めると同時に、日本の製造業の強みである「現場のカイゼン活動」で各工程を磨きこむシーンにデジタルを活用する文化を醸成し、成功事例を共有していく取り組みが必要ではないでしょうか。 そこでは設備や人のデータのみならず、モノの流れデータを取得し活用しやすいカタチで共有するための武器が大いに役立つと考えます。

弊社スマートマットクラウドは、IoTで在庫や仕掛品の重さを図り、リアルタイムにデータ取得・活用できるソリューションです。 棚卸や在庫管理・発注業務の自動化などあらゆる生産現場で喜ばれ、デジタル活用のメリットを感じていただく「最初の一歩」に留まらず 直近では、生産ライン・サブラインなどの場面でモノの重さの推移・流れをデータとして蓄積することで、配膳の効率化と手待ち時間削減・各工程の不良率の削減・サイクルタイム計測と改善といった用途の実績も増えてまいりました。 工場長・生産管理・生産技術の責任者の方に、安定生産の推進、および原価低減・リードタイム短縮・品質向上に資すると評価いただき始めております。

さらに、本部経営企画・DX推進部門から見たときには、企業の枠を超えたサプライチェーン全体でのデータ取得や生産現場で業務改善に繋がるデータを手軽に取得し現場サイエンティスト/データサイエンティストが活躍する武器としての評価が始まりつつあります。 IoTによる業務自動化を超え、生産現場や本部企画・DX推進に喜ばれる最新事例とDXビジョンをご紹介します。

特別対談

『製造業DXの落とし穴と突破方法』

ツール導入やデータ収集だけにとどまり、目的や活用のアイデア不足に陥りがちなDX活動。この突破口について、多くの企業様に提案しているスマートマットクラウドを提供する代表の林よりユーザー企業様からよく伺う声をテーマに、ディスカッションします。

長内 厚 氏 × 林 英俊

長内 厚 氏 × 林 英俊

2

15:10-15:40

事例講演

ゴーリキ社、トップシェアを実現する経営・組織づくりと在庫管理・発注DX

株式会社ゴーリキ 代表取締役社長
強力 雄 氏
強力 雄 氏

1999年、近畿大学商経学部経営学科を卒業、熊本の金剛株式会社(OEM先)で1.5年間修業し、ゴーリキへ入社。関東営業所で営業として8年間勤務した後、本社に戻り2016年に社長就任。

三重県に本社と工場、千葉県に営業所を構え、鋼製ラックの製造・販売を手掛ける株式会社ゴーリキ。
特に、長尺重量物の保管に特化した片持ち支持棚『バーラック』では、シェアNo.1の実績と高い利益率を誇る。

その秘訣は、物流管理士など多才な社員による顧客課題を解決するカスタマイズ提案と完全オーダーメイド製造で、品質面で圧倒的な顧客価値を生み、コスト競争や短納期に巻き込まれないオンリーワンのポジションを築いたことにある。

この経営を支えているのが、同社4代目強力雄社長の「楽して儲ける」というモットーに基づいた経営理念・組織づくりである。
従業員満足度を重視し、社員とその家族を大事にすることを最優先。全従業員が所属する4つの委員会活動は、年間の稼働日など経営計画にも関与。従業員が売上や利益を「自分たちのお金」と捉え、会社をよくする方法を常に考える組織文化を作り上げた。

こうした背景のもと、「自分ごと」意識の高い従業員が、顧客の課題解決・付加価値創出に積極的に取り組むようになり、結果としてリピート売上も6割を占めるようになった。同社は、強力雄社長就任後、増益を続けている。

そうした取組の一環で、業務・生産オペレーションを効率化する目的でスマートマットクラウドを導入し、在庫管理・発注・棚卸しや工程の中のムリ・ムダ・ムラを排除し、社員が「楽に働く環境」と「オペレーション力の向上」を実現している。今回は強力雄社長をお招きし、事業成長を実現している同社のさまざまな取り組みやDXについて伺う。

15:40-16:30

特別講演

ヤンマーにみる、新たな付加価値提供とDX
~現場発のデータ活用への取組~

ヤンマーホールディングス
株式会社 取締役CDO
奥山 博史 氏
奥山 博史 氏

総合商社にて化学品の営業、スイスにある化学品トレーディング会社でCFO、外資系戦略コンサルティングファームを経て2015年ヤンマーホールデングスに入社。グループ全体の経営企画・マーケティング部門を担当したのち、建機事業を4年間率い、その後ヤンマーホールディングスに戻り2022年6月取締役CDO(新設)に就任。東京大学理学修士・コロンビア大学経営学修士(MBA)

ヤンマーホールディングスは、発動機、農業・小型船舶・建設機械を中心に業務用機械を製造・販売する大手グローバルメーカー。
同社は中期計画の柱の1つとして「DXに対応する次世代経営基盤の構築」を掲げ、人事制度やモノづくり体制の強化などの多くの分野での変革を推進している。
今回は、推進の中心人物である取締役 CDOの奥山博史氏をお招きし、同社の推進するDXに関して以下の観点からお話を伺う。
・DX推進の背景と狙い
・デジタル/データ活用の取組事例
・生産現場での推進のポイントと経営層への訴求
・CDO、変革リーダーに求められる要素

特別対談

徹底討論:生産現場も本部も疲弊せずに成果を出し続ける、DX推進のベストプラクティスとは

多くの企業で部門間の対立やツールの乱立など、「DX疲れ」が目立ち始めてるように感じます。DXを「変革」の側面で捉えれば、危機意識の醸成や変革ビジョンの周知・短期的成果を通して、従業員の自発を促しながらさらなる変革の推進するという組織の巻き込みが必須です。
そこでは、一般論や他社事例をそのまま鵜呑みにするのではなく、自社の組織を見つめ直し、適切な変革推進が求められます。様々な製造業の本部・工場に提案しているスマートショッピング林より、提案の中で感じる製造業の変革の課題を提示させていただき議論します。そのなかで、生産現場に求められる意識改革、あるいは本部や横串組織に求められる支援などをテーマに、最適なDX/変革推進を探ります。

奥山 博史 氏 × 林 英俊

奥山 博史 氏 × 林 英俊

16:30-17:40

特別講演

次世代スマート工場の構築と付加価値創出

慶應應義塾大学理工学部
管理工学科教授
松川 弘明 氏
松川 弘明 氏

東京工業大学理工学部経営工学専攻博士課程単位取得退学し,助手に就任(1992).同年9月博士(工学)号取得.1994年オリンパス光学工業に転職,深圳工場行政部副経理,経理,工場の総経理助理を歴任.1996年東京工業大学に戻り,専任講師,准教授を歴任.2006年から慶應義塾大学の教授.主な学会は日本経営工学会.学会評議員,委員長,理事,監事,会長歴任.論文奨励賞(1993)と学会賞(学術)(2015)受賞.OR学会会員,スケジューリング学会会員,JOMSA会員,INFORMS会員,IJPEエディター.その他,文部科学省大学設置審議会工学専門委員会委員(平成21-24),物品識別標準化委員会RFID標準化分科会(一般社団法人日本自動認識システム協会)委員長(平成23-24),(独)大学評価・学位授与機構学位審査会社会システム工学専門委員会副委員長(平成27年~), SIPスマート物流サービスのパイロットプロジェクト審査委員,本プロジェクト審査委員(2019)などを歴任.現JMFI事業開発推

とかく、自動化・IoTの活用が強調される現在のスマート工場ですが、次世代のスマート工場の構想や取り組みは先進国・先進企業で始まりつつあります。

これまで進んできたスマート工場の様々な取り組みを振り返り反省しつつ、注目すべき原理原則や現状かけている技術、スマート工場を再構築にあっての問題点を挙げ、次世代スマート工場がさらなる付加価値を生むために必要な論点を考えます。

今回は、経済産業省やエンジニアリング協会にて、日本及び海外の最先端のスマート工場を研究する慶應義塾大学松川教授をお招きし、国内外の最新事例も紹介しながら、スマート工場の未来や重要論点について紹介します。

特別対談

『IoTとスマートファクトリー徹底討論』

モノ・人・設備のデータをセンシングを通して可視化し、データ活用するスマート工場。
最適なスマート工場の理想像や、移行方法について、様々なデータ取得の可能性と課題解決に向けた取捨選択、トップダウンが関与するグランドデザインと現場主導で試行錯誤するデータ活用のバランス、モノのデータに関してはカンバンの限界とデジタルによる支援の可能性など様々な論点を取り上げて、深掘りディスカッションします。

松川 弘明 氏 × 林 英俊

松川 弘明 氏 × 林 英俊

開催概要

開催日程
2023年10月19日 13:30-17:40
開催場所
オンライン配信(お申込みいただいた方に専用の視聴URLをお送りします)
参加条件
無料
参加対象
製造業界の経営層、役員、CxO、生産/製造部門、経営企画部門、DX /デジタル部門、事業部門の責任者・リーダーの方々
参加方法
お申し込み後に、視聴ページをメールにてご案内いたします。
■ PC・スマホなどからインストール不要でご利用可能です。
■ 視聴URLはお一人当たり1URLです。
 複数名でご参加される際は個別でお申し込みをお願いします。
主催
株式会社スマートショッピング
メディア協力
日刊工業新聞社
お問い合わせ先
b2b-marketing@smartshopping.co.jp
注意事項
プログラムの内容・講演者等は予告なく変更する場合がございます。
競合他社/同業者のお申込み等、主催者の判断によりお断りする場合がございます。